今週は小説漬けです

らくがきいっぱーい描いたっ♪

 

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新しくダウンロードしたクリスタのペンツール試し描き↑

 

 

この、王子のでかい口開けてつば飛ばして怒り狂う感じが好きw

 

 

悟空さ練習、難しい…。

 

以下、小説の感想です。

 

久々に小説を読みました。
ず~~っと気になってた吉田修一の『怒り』上下巻。

ちなみに昨年?映画化されたようで、観に行った友人の感想が一言、
「こっちが怒りたいわ!!!」だったなそういえばw

終始苛々させられたとか…まあ小説を映画化すると、本来作者が表現しようとしていた事の焦点がどんどんズレちゃうってのはありがちな話で、友人の怒りもちょっとわかる気がする(といっても映画未鑑賞だけどね)

でね…小説ですがおもしろかったわ、さすがだわ…。
でも暗いわw

怒りというタイトルが???なんだよね。
むしろ『信じる心』がテーマで『猜疑心』とかの方がタイトルしっくりくる。
でもシンプルに『怒り』はかっこいいからやっぱこっちか。。。

ちょっとね、ラストが唐突すぎて「え?」って拍子抜けするんだけど、
そこに至るまでのストーリーが面白いのでま、いっか、ってなる。
やはり漫画にしろ映画にしろ小説にしろ、話の締めくくりって一番難しいのね…。

高級住宅地に住むとある夫婦が惨殺されところからお話はスタート。
殺害後の犯人の異様な行動は世田谷区殺人事件?だっけか、あれに類似してる気もするし、その後の逃亡劇はイギリス人留学生女性を殺害した市原達也?だったかな、あの人を意識して書いたんだと思われる。美容整形で顔を変え、日本各地を転々とする様子とか。

で、この『怒り』の面白いところは犯人らしき男が3人出てきて「一体ドイツなんだろう犯人は」とドキドキしながら読ませる手法。
そこがピークなので終盤はかなり尻すぼみな印象、でもなんかこう「ゾワ…」っとする不気味な感じがね…物語全体から漂ってきて、『悪人』を読んだときと同じような気持ちになりましたよ…。

吉田修一といえば昨年読んだ『さよなら渓谷』、こちらはかなり良かった。
『悪人』でもう落ち込みまくってこの人のはもう読まん…とかちょっと思ったんだけどw

なんかもう暗~~~いもの書かせたらすごいねこの人はw
でも『さよなら渓谷』は切ないエロスというか、後味もよくて(個人的には)かなり好きです。
イメージイラストとか消えたブログに書いた覚えがあるな~。

そうそう、切ないエロスといえば誉田哲也の『月光』これもうお勧め。
ストロベリー・ナイトやジウ(ドラマ化されている観てないけど)を書いてる
人なんだけど、『月光』が一番かな~。
簡単にあらすじ紹介すると、
姉の死が腑に落ちない妹が死の真相を探る、、、って話で、
軽くネタバレすると(肝心なオチは言いません)
先生と体の関係を持ってしまった(不倫)真面目な女子高生が同級生の男子2名に脅され肉便器状態になっちゃってた、、、、っていうまあひっどい内容なんだけど、最後まで読むとね…「そうきたか……」ってなるんだな…で、そんな爽やかな話のはずないのに、「ああ、、切ないな、、、少年少女たち、、、」とか思っちゃうw
そして、美少女は汚されてこそ美しい、みたいな自分の中の破壊願望みたいなものを実感してしまい、女の自分でもこうなら男の人ならどうなるの?と心配してみたり。

誉田哲也でもう一作、
実際にあった事件を元にした『ケモノの城』も昨年読んだけど、私は事件自体を詳しく知っていたので特に衝撃を受けなかった。
でもこれ予備知識なしで普通に読んだらダメな人は本当にダメなお話なので要注意、死体処理とかグロいし精神的にも来るので。

さて、お次は宮部みゆき『楽園』上下巻、、ページを捲る手が止まらず一気読み。

『模倣犯』の続編?的なお話だけどこれ単独でも多分平気かな。

読了後にまず感じたこと「重い、、」ですね。

文章の迫力がすごかった。
そして、これを読めばあの『模倣犯』の後味の悪さが緩和されるという意味でも読む価値あり。

『模倣犯』は以前消えちゃったブログにも感想書いたんだけど、リアルタイムでこの作品を読まなかったことが悔やまれた。

『模倣犯』が世間を騒がせた頃私は私生活多忙だったので、
これ読みな!と知人が貸してくれたにもかかわらず、読まずに返してしまった、、。
そんなこんなで結局昨年買って初めて読んだわけです。ドラマなども観ていないし予備知識なしの状態で。

連続殺人犯の人物像がおそらく当時はものすごく斬新だったんだろう、、と。
この作品のヒットにより模倣犯ならぬ模倣作品がたくさん出たんじゃないかな、、。
その派生作品のようなものをたくさん目にしてしまった現在、この小説を読んだ為、元祖ともいえるのに二番煎じ感がぬぐえなかった。

ただ、そこに目を瞑ったとしてもやはりすごい作品、徹夜してでも読みたい、そう思わせるんだから名作なんだな、、。

しっかし宮部みゆき小説は「長い!!!」
もっとコンパクトにまとめられないかね、、なんて毎度思うんだけど、このじっくりねっとり丁寧に進んでいくストーリー展開の中で気づけばどっぷりその世界にはまっちゃうんですね、まんまとw
確か『長い長い殺人』って話書いたのもこの人だよね、あれは本当にタイトルまんまだったなw分厚さはない、たんなる一冊の小説なのに読み終えたとき「なっっがい殺人だなおい!」と突っ込まずにはいられなかったw

話戻して、
模倣犯はね、とにかく買って後悔したんですよ後味悪すぎて。

全ての小説の中で模倣犯が一番好きな作品と豪語する友人と感想について語り合った際気づいたことなんだけど、
私は行間を勝手に脳内補完してしまいもがき苦しむタイプのようで、
例えるなら
監禁された被害者が生きてる場面
→次のページでは死体で発見される、みたいな展開がたくさん出てくる中で、
もうそれはそれはリアルに殺される際の描写を脳内で描いちゃう、
そのためこの作品では吐き気が止まらなかった。
この被害者なら最期になにを思ったか、とかどのくらいの苦痛を味わったか、、とか詳細な妄想が止まらない。
逆に友人ははっきりと文字で表現された残酷描写は苦手という。
私はそっちは割と平気。
なので誉田哲也小説のエログロ場面とか平気。

この友人とは本や漫画の話で盛り上がるんだけど
『悪の教典』の感想も真逆だったのがおもしろい。

この作品は映画化もされて話題になっていた模様、やはり予備知識一切入れずに読んだけど
まぁ途中からある意味漫画ちっくな殺戮殺戮!の連続だった。
友人はそれが非現実で怖くないと、
私はその荒唐無稽な行動がリアルで恐ろしかった。

常人には計り知れないからこそ狂人なのであって、理解できる範囲ならさほど恐ろしくはない。
でも考えて考えても「なぜ緻密な計算をしてきた人間が突如いきあたりばったりな行動に出るのか、なぜ皆殺しなんてアホな行動に出るのか」の理由は明確にはならない。
ただ、そうしたかったから、、、だから殺していっただけ、これが本当に怖くて。
貴志祐介作品は『硝子のハンマー』があまりにもアホらしかった為なめてかかってたってこともあり、この『悪の教典』はそれはそれは怖かったっす、、。

そういえばタイトル忘れたけど一冊まるまる蜂と戦う小説もこの方でしたw
いや~~、ほぼ蜂と主人公だけの描写で一冊書ききるんだからすごいw
これはネタバレするとおもろくないので、映画『シークレット・ウィンドウ』っぽい作品だよ、と言えばわかる人にはわかるんじゃないかな~と思う。

他にもこの人の作品は読みたいと思いつつまだ全部読めてないんだけど、
『天使の囀り』だっけか、これも簡単に紹介すると、グロいですw
何かのウイルスに感染した人間が酷い有様に変身しちゃう、、、みたいな話で、可も不可もなかったな~w

話がだいぶ横道にそれてしまったけどw
『楽園』、、、
既に亡くなっている二人の少年少女を軸に話が組まれていて、これがまたうまいな、、と。さすがです宮部みゆき!!
もうね、12妻でこの世を去った少年、等(ひとし)と15歳で両親に殺されなければならなかった少女茜。

遺族の口から二人のエピソードを聞く場面は多々あれど、直接的に二人が生き生きと動き回るような回想シーンはまったくといっていいほどない。
なのに、二人の魂の声が聞こえてくるかのようで本当に切ない、苦しい、重い。

ボロボロ泣けない、けど胸がギュウギュウ締め付けられて読後感やばい( ̄。 ̄;)

でもラストがね、救いがあるんですわ。
ほんと、これがなかったら辛かった、、、。

茜はなぜ両親に殺されたのか、、これが物語にとって一番の鍵となるんだけど、、予想外だった、もうありがちで逆に思いつかなかったのでそれがリアルでリアルで。
子を持つ親が読むとものすごいダメージ受けるわほんと、、。
特に私みたいに過去に悪い世界に片足突っ込んだ人間としては殺された茜のことをただ単純に非難できない。

とはいえ私自身、人様を傷つけたり窃盗やらなんやら人の道に外れたことはないんだけど、
周りにいた人間がそんな奴らだった、、過去があるので何とも複雑な気持ち。
なんかもう多方向から責めてくる感じのお話だったよ楽園、、、

茜の両親にはあの道しか選べなかったのか、、、誰も責めることは出来ないんだけど、、。

今ある当たり前の日常を大事にしなきゃ、と思わせてくれる、そんなお話でした。
このタイトルの本当の意味がラストで手てくるんだけど…「そうか…そうなのか……」って落ち込んだわw

さて…気分を変えて…(楽園の感想書きながら落ち込んでしまった)

東野圭吾『パラドックス13』の感想を。
こちらも『怒り』『楽園』と一緒に今週買いました。

いや~~~うっかりしてた、これ読んだことあるのに忘れてたw
図書館で借りたのかな、数ページ読んで「あ、読んだわこれ」って。
でも二度目もおもしろい!!!

宮部みゆき作品は一度でお腹いっぱいなんだけど東野圭吾は良い意味で「軽い」ので何度でもイケる。
『さまよう刃』『虚ろな十字架』なんか割と東野作品の中では重々しいと言われがちなんだけど私としてはそれよりも『秘密』がしんどいな…。

自分と、自分の夫が同じ立場になったら…と感情移入しすぎて『秘密』は泣いて泣いて…もう読めん。
自分が悲しいのはまだいいとして、夫が苦しんだり寂しい思いをするのは絶対嫌だ。

話戻して…
パラドックス13!!!
大好物、SF要素に世界滅亡要素も合わさって、一度目のときより面白さは増した感じ。

何度もループする映画『バタフライ・エフェクト』や『ミッション8ミニッツ』とはちょっと違うけど毛色は似てる。

個性的なキャラが生き生きと動いていく中で、極限状態の正義と悪、道徳、これらをやりすぎない程良い加減で表現しているので本当に読みやすい。
迫りくる地球の滅亡の迫力、恐怖、不安を文字だけでこうも表現できるんだからすごいなあ…。
そんでもって、ラストまでまったくダレない、飽きない、「え~?こんなオチですか?」っていうこともまったくないし。