ベジ絵と読書感想

モノトーンと青一色バージョンも(・∀・)はTOPページにしてみた

今読んでる本、これから読む本など。

戸梶圭太『闇の楽園』
佐々木譲『人質』
東山彰良『流(りゅう)』
東野圭吾『11文字の殺人』
貴志祐介『新世界より』
薬丸岳『アノニマス・コール』
宮部みゆき『蒲生亭事件』

あと、人から貰って読了した本

『その女アレックス』

さてさて、、、、

出ましたっ!!戸梶圭太、久々だw

『誘拐の誤差』『判決の誤差』『今日の出来事』、三冊のレビューを
昨年ブログに書きました(そしてサイト消滅…)

まあ全部が全部ブラックユーモアというか、
ぶっちぎりで下品なんです。

特に『判決の誤差』がお気に入りなんだけど、もう笑ったなこれは。
誘拐の誤差、とは全然つながりはなくて、タイトルややこしいんだけど、
裁判員として集まったどうしようもない人々のお話。
登場人物全員が本当にしょうもない奴等で、
事件そのものは少女がグロい殺され方してるんだけど、皆が皆アホすぎてもう笑うしかない。

『誘拐の誤差』に関しては、まったくもって人にお勧めできないお話ですwあまりの酷さに、図書館で借りた本にもかかわらず…最終ページが破かれていたという(どう見ても意図的に)

その気持ちもわからないでもない…。超短絡的な生きてる価値あんのかこいつっていうクズの中のクズ、KING OF クズな殺人犯が煙草を吸うみたいに3人を殺すんだけど(うち一人は小学生)、なんかこれといってスカっとする展開にならない…っていうw

でも殺された子どもがコテコテのヤンキー夫婦の子どもって感じでガラ悪くて、殺されてからも浮遊霊?みたいな状態で殺人犯の動向を観察してる描写が結構おもしろくてw

少年殺害後に、この男は自分のパシリも簡単に殺しちゃうんだけど、それ眺めながら「あらら、こいつは使えねえわ、そりゃ殺したくもなるよな~」とか呑気に感想述べちゃってたり…なんちゅー小学生w

読み終えたとき、破かれたラスト1ページがどうしても気になって検索したら一応天罰は受けてて、とりあえずまあ、、、いっかっていう、その程度の話なんだけど。

その後『判決の誤差』借りて、「これはおもろいw」と。さらに『今日の出来事』借りて、「これは酷いw」ってなって…。

そんな戸梶圭太の『闇の楽園』楽しみ。

佐々木譲は「横山秀夫が好きならこれもお勧め!!」と以前友人が2タイトル貸してくれて、確か『笑う警官』と『鉄器兵跳んだ』だったかな…。

前者はまあまあ、後者はつまらなくて数ページでやめちゃった。今回も読む前からそれほど期待してない作家さんなんだけど(かなりのベテランで警察ものならこの人!!っていうお爺さんみたいですが)
『人質』というタイトルに惹かれて思わず。

そして東山彰良、!!!
『路傍』を以前図書館で借りて超気に入ったのでイメージイラストも描いて、(消えたブログにw)さらに手元に置いておくために改めて買った作家さん。

『路傍』はとっぽい2人の青年のくだらないお話。
何章かに分かれてて、毎回出てくるソープ嬢との絡みが笑えてw
そして、その後買った『ジョニー・ザ・ラビット』と『キッド・ザ・ラビット』、この2冊はウサギが主人公、彼をとりまく周囲の仲間も当然ウサギ。
ウサギによるウサギのためのハードボイルドという異質の小説w

で、先日図書館にて発見した『流(りゅう)』

数ページ読んで既に結構おもしろくはあるんだけど…この先どういう方向で話が進むの??っていう予測不能な感じ。
舞台は台湾、蒋介石が死んだ時代なんだけど「おお?こんなのも書けるのか!!!」と感動してたら途中から『路傍』っぽさが見え隠れしてきて…ああ、やっぱりこの人はこういう感じなのねwってなんか好き。

 

以下、感想文

『その女アレックス』

ピエール ルメートル (著)
橘 明美 (翻訳)

この本は町内会のお祭の際息子の同級生のお父さんがくれた、新品でまだ一回しか読んでないとか。

話を聞くと、嫁さんが家に本が増えるのが嫌なので捨てろと言うらしいw
いや、嫁さんそりゃないぜ、でもこっちはラッキー(*´∀`)

だけどさ、、
まぁ予想通り表紙のまんまのエグいお話でしたよw
女に勧める本かこれ?と思うけどもともとこのお父さんとは町内行事の度に本の話で盛り上がっていたので私がこの手のお話も大丈夫だとわかっていたそうな。

本には紙のカバーがかけられたままですっごく綺麗、ほぼ新品。
帯もついていて、『本屋大賞』とか『60万部突破』とか派手な宣伝文句が。
あっと驚くミステリーなんだとか…ほう、楽しみだぞこれはムフフ…とページをめくってみた。

しょっぱなからアレックスがボコられすぎ!!
誘拐する際にここまでボコる??ってくらい乱暴で「おいおい」って。

巨漢に突然拉致され、姿勢をまったく変えることも出来ない中世の拷問道具?『少女』と呼ばれる檻に閉じ込められる。
この巨漢おやじの目的はアレックスがくたばること…ただそれだけ。
ではどうやって?、、、そう、これがまたエグイんだわw

しかし!!!
だんだんこの誘拐もきな臭くなってきますよ奥さん。
これ、ネタバレ一切しない方がいいので感想書きづらいなw

要は話が二転三転するよってことで、章ごとにアレックスに対する読者の印象が変わる仕組みになってる。

第一章「アレックスかわいそすぎる」
第二章「アレックスひでえw」
・・・・・
こんな感じで。

で、確かに面白くはあったんだけどこれを「ものすごいミステリー」って感じちゃうのはおそらく
あまりミステリー読んでない人だと思う。
さほど驚くこともなければ「おお、なるほど」みたいな感じで終わってしまう。
まあ最後の最後は一応スカっと?するかな…。

なんかね、ちょっと反則技使ってるんですよこの著者。
語り手としてのアレックス、嘘ついてる?からそりゃ読者は騙されるよね…これをやっちゃうと良質ミステリーとは言えない。

例えるなら
知っている男を見てまるで初対面のようにアレックスが感じている描写がある。
記憶喪失でもないんだからその反応ないよね?みたいな。

「ええ!!!知り合いだったの??」と後で思わせたいんだろうけどなんかそれ違うような…。
でもそういう細かいこと気にしないで読めばスリリングで謎めいていて面白いっちゃ面白いんだけど。

あと、これに出てくる刑事さん、「ああ、シリーズものか…」と。
こっちがよう知らん過去の事件のトラウマみたいの語り出して「そんなの知らんわ…」って冷めてしまった。

この刑事も魅力ゼロなんだよなあ…。
アレックスの話が進行する中で、この刑事が持つ過去の傷(心のね)みたいなものが徐々に回復に向かうエピソードを挟むんだけど邪魔で邪魔で読み飛ばしちゃったよ。

このお話はシリーズである必要もないし、アレックスの行動とそれを追う刑事、シンプルにこれだけで面白いと思う。

まあシリーズ前作読まれてる方からしたら楽しいんだろうけど、アレックスがなにせ強烈だから。

とにもかくにも、酷い話だよ…アレックスは最後の最後でしてやったり、だろうけど報われないよなあこんなの。

この、、無駄にというかとってつけたような残虐要素はなんか話の欠点をカバーするため、と思えてならない。
そりゃ衝撃だよ殺し方だとか、女性器がああだこうだってのは…なんかそれ1つとっても「どうよ?酷いっしょ?」というあざとさを感じる。

と、まあボロクソにけなしてますが結構読み応えはありました。

お次はこの方、もう大好き♪薬丸岳作品!!

薬丸岳小説との出会いは『天使のナイフ』に始まり、(何年前かな)
『虚夢』
『悪党』
『ハードラッグ』
『神の子(上下巻)』
『逃走』
『友罪』
『闇の底』
『刑事の約束』
『刑事のまなざし』
『その鏡は嘘をつく』

と、まぁ
この方の著書はほぼ読み尽くしたな、、と思ってたら
図書館にて本書を発見(∩´∀`∩)

好きな作家であっても読む前に下調べしないので逆にこういう発見がサプライズ的に嬉しかったりするw

今時Google先生に聞けばこの人が何冊出してるとか、いつ新刊が出るとかわかるんだけど、そうすると「ああ、あと何冊か読めば全部読み終わっちゃうのか」と悲しくなりそうなので滅多に調べない。

それゆえに、ドラマ化など気づかないまま過ごして後で少し後悔する。
めんどくせえ奴だな自分!!

ただ、消えたブログに以前書いたように、薬丸岳さんに関してはちょいと調べたことがあって…著者をご尊顔はそれはもう「ああ、やっぱり優しそうな方だ」とほっこりししたもんですw

作風からも伝わる人の痛みに対する情けとか慈悲深さに共感を覚えて、この方が作家になったきっかけを知ったときは「だよね…そうじゃなきゃこんな優しいお話書かないよね」なんて頑石点頭したもんです…。

さてさて、
まだ読んでいない薬丸さん作品は
『誓約』
『Aではない君と』
『ラスト・ナイト』
『ガーディアン』かな?
これ全部本屋さんで見かけて、いつか読もうとウズウズしてる。
順不同だけどタイトルは多分合ってるはずw

あと、アンソロジーが出てるらしい!

これはネットで本買おうとしたら出てきた情報なので確かです。

渋すぎる!!!最高( ゚∀゚)
『刑事のまなざし』等のシリーズ主人公夏目刑事が出てくるお話が読めるようで、これは欲しい!!!

刑事ものアンソロジーなのに横山秀夫御大がいらっしゃらないとは…いやはや何故だろう。

↓こちらもアンソロ

楽しみが増えたw

 

薬丸岳と横山秀夫、このお二方の作品は全て読みたいと思ってるんだけど、一気に読んでしまうのはもったいないんだな…だからといってあまりに時間を置くと宮部みゆきの『模倣犯』の二の舞(あの時代に読みたかった~~~と後悔)になっちゃうから難しいところ。

先日、横山秀夫作品未読の友人に『第三の時効』(短編集)を貸した。


これ、横山作品にのめりこむきっかけとなった一冊で、
短編集は好きになれん、という私の考えを一気に打ち砕いた小説です。

やっぱり手元に欲しいので先週買いました。
文庫版で買ったので新書版のデカイやつも買う予定。
装丁とかも楽しみたいなら新書版だよね…でも本棚がすごいことになるな…。

第三の時効の感想を書いた日記も消えてしまったのでまた今度改めて書きます。

読んだことのある横山秀夫作品(自分用メモ)

第三の時効
半落ち
臨場
クライマーズ・ハイ
震度0
深追い
出口のない海
顔(FACE)
真相
動機
陰の季節
影踏み
看守眼
64

ふう、やっとこさ『アノニマス・コール』の感想に戻るw

主人公の朝倉信志、中年男性、元刑事。
汚職の濡れ衣を着せられ刑事を辞め、妻と離婚しやもめ暮らし。

ある日ずっと離れて暮らしていた娘が誘拐されたことで物語は動き出す。

犯人に振り回される描写がなかなか面白く、相変わらず登場人物全てにこう、イヤミがない?と言うのかな。
宮部みゆきと薬丸岳を比較してみたとき、前者は容赦がないんだよねw
徹底的にこっちの心の深部までえぐってくる。
後者は根底に優しさが見え隠れしてるから、どんなえぐいお話にも心が冷え切るってことがない。
とはいえ、『火車』『模倣犯』『レベル7』みたいな小説を世に出しておきながら
『蒲生邸事件』なんか書いちゃう宮部みゆきがものすごいモンスター(ほめ言葉)なことに変わりはない。

『蒲生邸事件』、以前買って読まないまま本棚に眠っていたんだけど先日読んだ。感想は最後に書きます。

またもや話がそれてしまった💦
『アノニマス・コール』、要するに警察の隠匿体質を批判した誘拐ミステリーです。

昔起きた、薬物中毒者による、幼稚園児童を大勢巻き込んだ交通事故。
死亡した運転手に薬物接種記録などなかった、では何故こんな事故が?
事故直前に発砲音のようなものを耳にしたという近隣住民の証言などがもみ消され、運転手を擁護するタレコミなどを受けて朝倉は独自に捜査を進めるも、見に覚えのない汚職の罪で前科者になり警察を追われる。

そして月日が経ち、、誘拐事件発生。
犯人の目的は身代金ではない?

とまぁこんな感じの言ってみればありがちなストーリー。
デビュー作『天使のナイフ』に通じるような、社会問題提起よりもミステリー色強めな作品。

肩の力を抜いて読める一冊だけどオチを含めて物足りなさを拭えない。

『友罪』のように胸の奥底が震えて涙を流すようなお話ではなかったです。

見所は犯人と、朝倉の元嫁(身代金受け渡し役)、それを尾行する朝倉+仲間二人、
これらのやりとりが「映画にしたらスピーディーな描写になるだろうなぁ、、」とワクワクせずにはいられない。
分刻みの犯人の指示が細かくて見落とさないよう必死になってしまったw

『デ・ジャヴ』のリドリー・スコット監督で観てみたいw

 
さて、先程述べた宮部みゆき『蒲生亭事件』

なんだろう…懐かしいような切ない読後感、、、、と思ったらこれだ(・∀・)!!

小学生の頃読書嫌いの兄がくれたズッコケ三人組シリーズ。
特に『ズッコケ時間漂流記』は多分10回以上読んでるw

タイムスリップして平賀源内と出会う三人組。
もう本がボロボロになるくらい読んだわ…。

ズッコケ三人組シリーズが読書の楽しさを教えてくれた…。

で、『蒲生邸事件』長いな~w
なんだろう、長いと愚痴りたくなるのにちゃんと最後まで読めちゃう、不思議な宮部作品w

二・二・六事件が起こった時代へタイムワープする主人公(18歳)と超能力者のおっさん。
その時代で少年が一目惚れしてしまう「ふき」という名の女中。

この物語、中盤にさしかかるよりずっと手前でピークに達しちゃったな…。
東京大空襲でふきが炎に包まれて死んでいくのを少年は見てしまう…。
ここのシリアス場面が自分の中ではピークで、その後はかなりダラダラとふっつ~~の推理小説って感じに落ち着く。

なんかね…そもそもタイムワープできるおっさん自体がファンタジーで、そこへ実際にあった歴史的事件を絡めてるもんでちぐはぐ。
それもまた魅力なのかもしれないんだけど、要所要所で少年のキャラがブレてる。
予備校受験を控えた現役学生にもかかわらず本当にアホで、それなのに急に難しい言葉(古い言葉)とか口から出てくる。

ファンタジー小説なもんだからその辺適当に書いてね??と言いたくなっちゃう。

ただ、お話に出てくる蒲生大将閣下、実在しない人物らしいんだけど実在してると思わせるところはさすが。

結局何が言いたかったかわからん小説だけど、ちょびっとだけ「歴史と人」の解釈が東野圭吾の『パラドックス13』と重なるというか、言ってることは正反対な気もするけど「歴史って、時間て、ヒトの人生って」とか考えさせられるところはあって、、、ノスタルジックな気持ちになれる一冊でした。

ちなみに今は『流』読みながら同時進行で『新世界より』読んでます、、、やばい、貴志祐介の『新世界より』が止まらない!!

文庫版で上中下巻あるんだけど下巻が貸し出し中で、2冊だけ借りてきたんだけど…お昼から読み始めて2冊読み終えちゃう、、続き気になるじゃないかあああああ!!!