懐かし漫画のリメイク比較と読書感想

気晴らしリメイク 比較画像たち

 

この、1コマ目の顔は既に修正したものをまだ描き直してる。日記にも載せたことがあるので覚えてる方は超マニアックです(*´ω`*)

あああ~アブノーマルページにUPしていた漫画たち、本にしたい。

よく、web再録?っつーのかな、UPしたやつそのまま本にする人いるけど、あれは大きいデータサイズのまま保管しているのだろうか。

自分はいつも描き終わったら元データ消して、webup用に縮小したデータだけ残しちゃうので印刷に耐えられない(粗くてとても見れないと思われる)。

だから既存の漫画を本にするためには描き直さなきゃならない……。

すごく大変。まあどのみち過去絵のまま本にするのは納得いかないからデータサイズが印刷可能条件を満たしていたとしても描き直すんだろうけど。

 

ナメック遊戯は絶対本にしたいんだよなあ…で、どうしようかな、マジ何年もやりとりしているような人だけに売ろうかな。いい加減エロいのを書店委託するのとか恥ずかしくてなあ…なんかなあ…でも読んでほしい気持ちがある。

データ頒布よりやっぱ紙媒体がいいんだよ、最近AmazonPrimeで無料本読んでるけど気に入ったやつは結局紙本買ってしまう。もう何冊買った事か…紙が好きだ、紙が好きなんだおおおおおうっ(●´Д`●)

 

話変わって、過去に自分が描いた下手なベジブル小説を読んでたらひらいめいたんだけど「これ…そのまま漫画にしたら楽なんじゃ…」

おお、天才か!!!!!私はっ ヘ(゚∀゚*)ノ
 
と思ったら……
これがプロットってやつ??
今までぶっつけで漫画描いてたから目から鱗だ
はたから見たらアホ丸出しなんだろうけど、なんでこんな単純なことに気づかなかったんだろう。
映画だってそうじゃん、脚本書いてから画を撮る。ん~…アホだな私は。
 
 
本の虫という自覚はあって、絵描くより文章考える方が好きだったりするのでSaiyanBloodもそうやって制作していこう!
 
 

 
以下、読書感想
 
 

イノセント・デイズ (新潮文庫) 文庫 – 2017/3/1
早見 和真 (著)

あらすじ
田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。

産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。

幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。日本推理作家協会賞受賞。
(Amazon引用)

 

まず、冒頭語り部となっていた若い女性(のちに刑務官となって雪乃を見守る)の存在がいまいち生きていない。

そして、雪乃のかつての友人たちの存在も…中盤以降ダレてしまう。途中まではよかった、それぞれの人生が交差する…というワクワク展開を見せていたので。

メッセージ性はというと…

全体を通して、著者のどっちつかずの考えが全面に出過ぎていて、何が言いたいのかわからない。

それを中立的と取るか曖昧ととるか…難しいところ。

死刑制度にしろマスコミへの不信感、人の持つ先入観、等々中立的に描く割りに情報量が少ない。何か問題提起してるっぽいけど中途半端な印象。

そこらの井戸端会議をそれっぽく小説にしただけ。
でも文章がうまいので飽きずに一気読みできる。
全体で言えば「可もなく不可もない」。

小説家としては強い武器だと思う。
メッセージ性が強すぎないがそこそこ大衆に寄せて、知的ぶりたい人の気持ちにも付け入るよくできた作品。めっちゃけなしてるけど、要は湊かなえ作品ほどズシーンとこないが東野圭吾よりは重い、そんなとこかな?

物語の展開としては、よくある「不幸な生い立ち」をダラダラ見せられるがドギツイ表現が一切ないため割とフラットな感情で観ることが出来る。

ただ、この著者は人物描写が下手なのか、最後の最後まで雪乃の容姿がどのようなものかイメージがわかなかった。

だが少なくとも、私の持つ雪乃のイメージはyoutubeで見つけた映画版主演の竹内結子ではない。

邦画界の人材不足か、ネームバリューに頼らなきゃ人が入らないくらい日本の映画産業が弱いのか、まあ両方だと思うがなんでもかんでも同じような俳優にやらせるのは勘弁してほしい。
誉田哲也の警察小説、シリーズ化され大人気で私も多数読んでいるが、ヒロイン刑事姫川玲子が竹内結子だったときのショックたるや。

ドラマは観ていないだ小説『インビジブルレイン』がとても素敵で、映画の方も視聴したところガッカリ度が半端なかった。

ワンパターンに男を睨み付ける目とわざとらしい低音でドスを利かせる演技。
違う違う、そうじゃない、そうじゃな~い(鈴木雅之)

別に彼女のことは嫌いではないが配役が合っていない、小説を実写化すると大抵そうなんだけどマジでいい加減にしてほしい。
話戻って、ネタバレすると

ラストはいわゆる

バッドエンドだ。

だがある意味これはめでたしめでたし…でもある。
なにせ犯人は自殺、冤罪の雪乃は死を望んでいたのだから。

しかし本当にもったいない小説だ。

雪乃の不幸人生のきっかけとなった母親の死、そして直後に起きた義父の暴力…ここがねえ、下手なんだなあ…とても唐突。

義理父の弱さといったらそれまでなんだけど、何か違う。
なんとか雪乃を不幸にするためにとってつけたような義理父の豹変、私はこの場面は性急に過ぎる、と思う。

母親の死によって気持ちに変化が生じるのは義理姉の陽子、雪乃、義理父、少なくともこの3人いるわけだからもう少し、せめて数日でもいいから丁寧に描いてほしかった。

著者が雪乃の人生のキーポイントとなる、義理父が放った「お前は必要じゃない」という台詞、これを言わせたいがために急いだのだろうが、たったこれだけでその後の展開も説得力を欠いてしまった。

人の不幸を描くとき、人の心の醜さや美しさを描くとき、その奥深いところまで描けるかは作家の技量のあるが、真にキャラクターへ心を寄せているか、寄せられているか、が大事だと思う。

著者の言う通り、「ワイドショー」の存在そのものが「人が持つ、ネガティブへの関心」の象徴なのだが、そう思うのならその上澄みを救っただけの安い不幸話の陳列は避け、もう少し頑張るべきだったんじゃあないかなあ…。

この小説の読み易さ(短時間で読み切れる)は、まさに、家事の合間のワイドショーだからじゃあないだろうか。
でももし、それこそが著者の狙いだとしたら狙い通りだ。私はまんまとハマったといえる。

「死刑制度」「冤罪」「自白」「自殺願望」「加害者像」「被害者像」「大衆扇動」「己の罪を人に着せる」
こういった重々しい言葉を並べつつ、小説の中身は下世話な噂話…なのだから天晴だ。

私は無責任なワイドショーを眺めながら物事の真理を突き詰めた気になっている下世話な人間そのもの…ということだ。

所詮小説、つくり話、されど小説。
色々考えさせられただけでも良かったのかな。

この方の他作品もぜひ読みたい。