読書感想
拍手やコメントありがとうございます!まとめて次回お返事書きます(о´∀`о)
読書感想
百年法 (上下) (角川文庫) –2015/3/25
山田 宗樹 (著)
あらすじ
衝撃の第66回日本推理作家協会賞受賞作!
不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない
――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。
その時人々の選択は――!?(amazon引用)
久々に読み応えのあった近未来SF小説。
戸梶圭太あたりだとめっちゃグロい内容になりそうな安楽施設(自殺自由法参照)が山田先生だと非常にソフトタッチ。
眠るようにして死ぬことが出来るなんていいよなぁ~…と思いつつも、自分がその日を選べないというのは辛い。
とはいえ、不老処置(HAVI)を受ける際きちんと「百年後に死にます」という契約を交わしてるわけで、ある意味自分で
死の時期を選んでる状態なんだけど…百年という歳月は長いよな~。
物語の中でHAVIを受ける年齢大体が20歳前後。女性は若い姿を好むので特にその傾向が強い、一方男性は少し貫禄が欲しいので
30歳くらいで処置を受ける人も多い。
40代くらいの姿で歩いていると「あの人…受けてないんだ…」と目立ってしまう、そんな世界観。
100年後にちゃんと通知出すから安楽施設で死んでよね、これが百年法。
HAVIと百年法はセットになってる。じゃないと人口爆発するばかりだからね…。
日本は日本共和国となり、大統領と首相がいる。国旗は日の丸ではなく三日月。
色々漫画チックなんだけど、リアルなところもある。
アメリカでは百年も待ってくれない。
確か50年?だったかな?とにかく日本より死までの時間がずっと短い。
だけどそれに対して国民が納得している、何故ならリーダーシップがあり、決まった法律についていちいち国民の顔色を
伺わないから。
対して日本は最初の100年目を迎えて政府の年寄り連中(見た目は若い)が急に「人権問題だ」と騒ぎ出し国民投票することに。
もう…まんま現実の日本だなあ…と。
人権問題がうんぬん言うなら先進国から外れようがなんだろうがHAVIなんぞ受け入れず百年法なんて作らなきゃいいことなのに。
本当に人間ってのは目先の餌にばかり釣られてしまう浅ましい生き物だなと呆れる。
僅差で否決となり、当然人口は減らない、若者は仕事にあぶれてしまう。
で、割愛するけどなんやかんやテロが起きたり集団自殺が起きたり、あれこれ慌ただしい流れに。
そこに政府の権力闘争も加わる。
特に面白いな~と感じたのは、著者のなんらかの思惑があるからなのか、はたまた人は死を意識しない(死の恐怖を感じない)ことで
宗教が必要なくなるのかな?という点。
宗教じみたメッセージもありそうなこの作品の中に、カルト宗教が出張ってくるような場面がない。
やっぱり「死」というものがあってこそ…なのかな?
しかしそれも、最後まで読むと納得。
自然の摂理に逆らった人間がどうなっていくのか、これぞ神の手に委ねられたラストと言えるんじゃないかな。
テーマは壮大で深いけど難解な表現はないので広い層に読まれる名作だと思います。
ただ、ある意味結構アッサリし過ぎてる気がしないでもない。
読みやすいお話ってそういうとこあるよね。
カエルの楽園 (新潮文庫) – 2017/8/27
百田 尚樹 (著)
解説
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、
「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。
単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、
国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)amazonより引用
おとぎ話とでも言おうか、子どもでも読める平易な内容。
ちなみに百田氏の小説は『永遠の0』しか読んだことなくて、
色々なキャラクターが出てくるんだけど、それが現実に存在する人だから、ネタバレとか見ないで「これは誰かな?」と当てに
行くのはそこそこ楽しい。
続編はカエルの国に謎のウィルスが蔓延します。
八つ墓村
(角川文庫) 文庫 – 1971/4/26
横溝 正史 (著)
あらすじ
戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。
だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、
以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、
要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った……。
なんとなくは知っていたんだけど実は読んだことがなく、その上『犬神家の人々』と記憶が混同しており、子どもの頃
テレビCMか何かで観た?「沼のようなところから飛び出る2本の脚」?死体?とか「スケキヨ」はいつ登場するの??
とワクワクしてしまったw出てこねー!
金田一耕助シリーズの映画も、一度も観たことないのでなんとなく知ってるけど未読…の代表のような存在だった。
ただ、読んでないものも調べる癖があるので、昔からこの小説のモデルになったのが実在する殺人事件
津山事件のことはかなり詳しく知っていた。
それを巧妙にアレンジしてホラー小説にしてるんだけど、事件後50年程しか経っていないのに小説化しちゃって
いいのかな…と、この手の実話ベースの作品を読むときとても申し訳ない気持ちになる。
ただ、横溝正史の凄いところは、村人大量殺人からさらにさかのぼった時代のエピソードを加えたことじゃないだろうか。
追手から逃れた8人の武士が村人に匿ってもらい、すっかり信頼したところで村人たちに惨殺される…というなんとも
エゲつない話。これは創作だろうけど、妙にリアル。
村人は武士が持つ小判に目がくらんだようだけど、それにしてもここの武士皆殺し場面のオドロオドロしさったらね…
ちょー好きです。でも、正直本編より、この武士殺し事件と、後年の村人32人惨殺事件がピークで、主人公が
因縁の村に訪れるところや金田一耕助が登場するところではすっかりトーンダウン。
前置きが一番面白い小説ってどんなだよw
でもそこまで古臭さを感じない、色あせない名作なのは間違いないと思う。
結構面白かったので『犬神家の人々』と『獄門島』も買ってみた。
読みのが楽しみだ。
思考の整理学
(ちくま文庫)– 1986/4/24
外山 滋比古 (著)
解説
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、
独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。(amazon引用)
書店でこの方のコーナーが出来てました。
1986年の本がいまだ売れ続けるには理由がある、と思い買ってみた。
新書版サイズが出ていて迷ったんだけど、なんだかこの文庫版がやけに古めかしく見えて
逆に実用書でこのサイズは普段買わないというのもあり、新鮮に感じた為あえて文庫版を。
今、どの書店へ行っても迷える日本人たち(人類かな)に向けた自己啓発本がずらーっと並んでいる光景を
嫌でも目にするわけだけど、結局この一冊に大事な事ほぼまとめてある…という感じかな。
たとえるなら、科学的視点だったり医学的なものだったり、そういう類のうんちくが省かれているだけで
よくわからんけどこうするといいよ、ということが書いてある。
それが後年、同じ内容で科学的裏付け、医学的根拠を明確にした類似本が世に出まくってるのが今の時代?みたいな。
つまり知ってる人は知っていた。
なんなら現代人がわざわざ本を読んで知るような考える知恵みたいなものは、ずーっと昔の人は知ってたよ…と。
それを外山先生が言語化した、そんな感じだろうか。
完結に言うなら、夜より朝考えろ、
(昔から夜書いた恋文は朝になって読み返すとと耐えがたい恥ずかしさに気づくとか言うよね)
満腹だと脳が消化にパワー使うからできれば朝起きて空腹でクリエイティブなこと、考え事、何かの起案をしろ、みたいな。
ごもっとも。
メモをとれ、メモはいいぞ。これも色んな本出てるけど、なんだろう、すっごいシンプルw
もったいぶってない。
他の自己啓発本はページかさまし、仰々しく書くもんだからセミナー感出ちゃうんだけど
この本は違う。
頭の良い祖父と一緒にお茶飲みながら色々教わってるような感覚になる。
東大生が皆読んでいる、という謳い文句だけど、非常に大人向けでもあると思う。
スーっと心に入ってくる。
著者自身に奢りが感じられないからかもしれない。ロングセラーも納得の一冊。
母親が知らないとヤバイ「男の子」の育て方
単行本 – 2017/4/25
柳沢幸雄 (著)
思春期は男の子の未来を決める大事な時期です。しかし、母親にとって思春期の男の子ほど、理解しにくいものはありません。本書は、思春期の男の子を持つお母さん向けに、東大進学者数日本一の開成中学校・高等学校で校長先生をしている著者が、正しい子育ての方法をやさしく解説します。食卓では勉強の話をしない、子供の前で父親の悪口は避ける、子どものやる気スイッチを入れるなど、今日からできる子育てのテクニックが満載です。
この手の本はここ最近初めて買うようになった。
上の子は中学生、一番微妙なお年頃。
まぁでも皆通ってきた道、特に乱暴な言葉になるでもなくちょいとシャイになったくらいだ。
ただ、この本は本当に買って良かった。
立ち読みして、即買い!!!って感じだったんだけど役立ってる。
一番気に入っているのが
男の子に「コツコツ勉強を求めるな」という項目w笑ってしまったw
確かに、上の息子は気乗りしたときにガツンと夜中までやって
なんだかんだテストでオール90点超えを達成することが多い。
下の娘はまるで主婦が1週間のレシピ計画を立てるかのようにコツコツやってるww
「えっと、タブレットは15分、その後宿題、少しまったりしたら公文、
その後はアニメ30分、で、お風呂!」とか分刻みwww
ここまで違いがあるもんか、おもしろすぎるwと思っていつも眺めてる。
息子がつい最近ちょうど「テストでつまらないミスがあったからもっとコツコツやろうかな」と
ぼやいていたところだったので
今後も自信を持って「やりたいときにやれば?」と言えるw
うちの息子が落ち着いた性格で特に問題がないから言えることかもしれないけど
全体的にちょっとクスっとしちゃうようなことが書かれていて読みやすい。
「男ってやつぁ…w」みたいなノリで私は非常に楽しく読んだ。
ビジュアル博物館『Egypt』
ジョイス・テリズリー(著

子どもの頃『王家の紋章』を読んでエジプトにロマンを感じた女の子は多いんじゃなかろうか。
近年では山岸涼子先生の『ツタンカーメン』や『ハトシェプト』でまた一味違った
ドキドキ感を味わったものです。

このビジュアル博物館、まさに家にいながら博物館に行ったような、そんな気持ちにさせてくれる一冊。
ページ数は少ないながらも大満足。本棚に置いておくだけでもなんだかワクワクする。
