らくがきと読書感想
久々にベジブルらくがきとトランクス。
このトランクス、めっちゃカッコイイなぁ…と自画自賛w
これで色塗りが好きだったら楽しいんだけどなぁ、ほんと面倒くさい。
白黒最高w

ところで、DBNETWORKを見ても閉鎖されたサイトが多く、なんとも物悲しい今日この頃…。
非常に孤独だ。
いや、日常生活は孤独ではないんだが、オタク活動においてものすごく孤独を感じる。
しかし孤独だと作業がはかどる、と言った手前、この調子でいくしかない。
さて、気分変えて読書感想。すっごい小説に出会ってしまった……。
五分後の世界 (幻冬舎文庫)– 1997/4/1
村上龍(著)

あらすじ
箱根でジョギングをしていたはずの小田桐はふと気がつくと、どこだか解らない場所を集団で行進していた。
そこは5分のずれで現れた「もう一つの日本」だった。
「もう一つの日本」は地下に建設され、人口はたった26万人に激減していたが、
第二次世界大戦終結後も民族の誇りを失わず、駐留している連合国軍を相手にゲリラ戦を繰り広げていた……。
珍しく寝室で写真撮影したので背景が違って新鮮なのだ(*´ω`*)
本の写真撮るのも楽しみの一つだったりする。
著者である村上龍が自身最高傑作と言っているとかなんとか。
その言葉に偽りなしでしょうこれは…。
表紙がカッコイイ、というはまぁ置いといて、冒頭から凄い。
主人公小田桐が連行されている場面から始まる。
そしてアジトに到着、いくつかの質問に答え、振り分けられた上で混血の男たちと共に狭い部屋に押し込まれる小田桐。
なんやかんやあって、トロッコでの移動、兵士たちや女との出会い(その女の出番は少ない)
とにかく不穏な空気、不気味な世界観、ゾクゾクしっ放し。
その後はあれよあれよという間にゲリラ戦に巻き込まれてしまう。
村上龍のことだからこの小説自体に大東亜戦争(俗にいう太平洋戦争)への皮肉、日本軍がもっと早く降参しておけばよかったんだよ無駄死にさせやがって、
あのまま原爆落とされてTHE ENDにならなければ日本はこうなってたぜ?
みたいな高度な皮肉もこめられているのかもしれない。
でもそんな事どうでもよくなるくらいすごい世界観、ド迫力シーンの連続だ!
この世界にのまれてしまい、主人公の小田桐は何がどうしてこの世界に迷い込んだの?とか考えている暇がほとんどない。
私が初めて読んだ村上龍作品は『インザ・ミソスープ』だった。結構なグロさだったがかなり面白かった記憶がある。
そして『オーディション』、これは映画化されていて、やはりグロイ、しかしそこそこ面白い。
で、三冊目に『コインロッカーベイビーズ』だ……これがね、本当につまらなくて途中挫折してしまった。
村上龍が嫌いになるくらいつまらなかった。
これを持ち上げる読書好きの芸能人まで嫌いになったくらいだw
しかし『五分後の世界』この小説は凄い……!
かの戦争で、広島・長崎に対し原子爆弾投下、しかし無条件降伏を拒否した大日本帝国。
米国は再び原爆投下、本土決戦による大量殺戮を受けてついに日本は崩壊。
しかし、海外の戦地から帰還した少数の将校が旧長野の地下大本営を極秘に増強し、司令部を移す。
無数に張り巡らされた地下トンネルを利用した拠点、それが「アンダーグラウンド(UG)」、なんかネーミングが超かっこいい…。
地下に住む日本人26万人に対して、地上には住む混血児たちを準国民、非国民と分類する。
そこも非常にややこしく、連合国軍側の日本分割統治(アメリカ・ソビエト(ロシア)・中国・英国)と、その後日本に押し寄せるの技術移民たち、また、社会情勢の変化によって移民たちが放置されあらゆる街のスラム化が進み混血児が溢れるという結果になっている。
少数精鋭ながらUGは連合国軍相手にゲリラ戦を仕掛け数々の勝利を掴んでいる。
かつて東京だった街はオールドトウキョウと呼ばれ国連軍の統治下にある…はずなんだけど、実は準国民本部を通じてアンダーグラウンドが実権を握っている。
そこのややこしさも本当に緻密に書かれていて、世界観に矛盾がない。
ゲリラ戦闘シーンは凄まじい迫力で、すぐ隣で爆発が起きたかのように錯覚してしまうほど。人がゴミのように死んでいく、というより、命あるものとしてしっかり死んでいく残酷描写が素晴らしい。こんな言い方はおかしいかもしれないが、グチャっと潰れたり四肢が千切れ内臓が飛び散るその様が、まさに「命を感じる」から不思議だ。ここまで淡々と戦闘を描いているのに死にゆく者、生きようとしがみつく者に想いを馳せることが出来る、この表現力は素晴らしいと思う。もっと政治的な、もっと哲学的な感想を述べるべきなのかもしれない、そういう類の作品なのかも…。でも、とにかく「凄い」という感想以外に浮かばない。綺麗ごとを一切抜きにしたこの小説、現実世界でこういった紛争はいまだ続き、今後も止むことはないのだろう。かの大戦で日本に原爆を落とした米国民主党のルーズベルト大統領。そして2021年、米国が再び戦争大好き民主党政権時代へと突入した事実も、ゾッとしないものがある…。
続編の『ヒュウガウィルス』も買ったぜ……!!
