読書感想と、表紙案
頑張って漫画描いても表紙のカラー塗りがとにかく嫌いでテンション下がる…けど!
先日のBlogに書いたように、買った人がご家族に見られてもダイジョーブ!!!!
というメリットもあり、いいことだらけってことで
(とらのあな通販サイトとかに載せる時、この表紙だと小説と間違われる可能性はあるが)
今ガツガツ描いてるSAIYANBLOODの表紙作った。
これ、なが~くなるなら何冊かに分けないと無理だな…。
もう途中きつくなったらサイトにUPで本諦めよう。
左が表紙、右が裏表紙なんだけど、漫画用テンプレートの枠線は印刷したら消える線。

表紙のイラストに悩まなくて済むという喜び…カラー塗り何度もやり直さなくていいという楽ちんさ!!!そんでもって表紙のフォント何度も変えながら吟味するのも非常に楽しいw
■備忘録■
ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)– 1998/4/1
村上 龍 (著)

あらすじを簡単に。
先日感想を書いた『5分後の世界』の続編。
前作は現代世界から迷い込んだ小田桐が主人公、今回は異世界は絡まず、CNNのアメリカ人ジャーナリスト(コウリー)視点のお話。
「ヒュウガ村」付近で発生し、高級リゾート区「ビック・バン」に猛威をふるうウイルスを鎮圧するため派遣されたUG軍兵士に同行するコウリーが、
彼らに対して抱く印象、そしてその変化を実に繊細に表現されている。
前作は主に、太平洋戦争で、広島・長崎だけでなく本土にまで原爆を投下され、それでも降伏しなかった日本、その後の姿を
丁寧かつ迫力のある描写を用いて、魅力的に見せてくれた(とても凄惨でいて、とても厳かで、かっこいいUG軍)
続編、とはいえ前作の小田桐他、途上せずUGのトップは変わっていないものの、新たな顔ぶれで進行するお話。
オクヤマ、ミツイ、など人物名もシンプルにカタカナでとても覚えやすい。
オクヤマ以外の兵士に関してはそれぞれが左程目立った個性を発揮する場面はないのだが、それでもちゃんと個性を感じられるところが凄い。
台詞の無い一兵士であってもその存在がちゃんと物語の中で生きている。
今回はヒュウガ村に向かい際の国連軍との戦闘と、ウィルスへの対処がメインとなるのだが、著者の博識ぶりというか、
おそらくとても緻密な取材(もしくは資料の読み込み)の上この小説を書いたのだろう、と思わせる場面、台詞の連続だ。
科学的事実を最大限に生かしつつ、感染者をゾンビのようにおぞましく描く、それでいて陳腐にならない手腕、凄い…!
UG軍と国連軍はいまだ抗争が止まぬ状態ではあるが、今回のウィルス事件発生によって、食糧難のUG軍にその助けを与えるという条件つきで
ヒュウガ村の処理を依頼。
途中に起きる大きな戦闘と、現地到着後にUG軍とコウリーが目にした国連軍の兵士たちの姿(仕事ぶりというか、問題に対しての処理能力と危機感)が、UG軍とは対照的であり、
この落差の描写にこそ、一貫して著者が訴えたいメッセージが込められていると思う。
それはつまり「危機感」と「知性」だ。
真の危機感と真の知性、今の日本人にないものをUG軍は持っている、そういう皮肉を感じた。
前作よりもインパクトに欠けるかもしれないが、やはりこれも間違いなく傑作だと私は思う。
ラストの解釈はとても難しく、著者の文学作家の一面が強く出たといえるかもしれない。
