『ナルコの神』『新しき世界』など……

ドラマ・映画感想

ナルコの神


Netflixオリジナル韓国ドラマ
原題:スリナム『수리남』
2022年(配信中)全6話
南米の国、スリナムで犯罪組織カリ・カルテルと手を組んで麻薬密売組織を作って麻薬王になった韓国人チョ・ボンヘンの実話をもとにした作品。
政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家チョ・ボンヘン

細かく解説しているサイト様を紹介
韓国ブログと犬

全6話ってことであ~もっと観たい!って気持ちのまま終わる。
ファン・ジョンミンが『アシュラ』の市長を彷彿させるめっちゃ悪い牧師(麻薬王)を演じてる、観てて飽きないw
カン・イング役のハ・ジョンウはこのドラマで知ったんだけど、一見冴えないおっちゃんなのにすごく味がある。
国家情報院の捜査官と麻薬王の闘いに巻き込まれた一般人、やけに度胸があって面白いw
韓国映画やドラマ観てて思うんだけど皆背が高いんだよね。
このドラマもメインキャストほぼ180cm超えで180cmジャストのファンジョンミンが普通に見えるくらいだ。
国家情報院の捜査官チェ・チャンホ役のパク・ヘスはイカゲームでも有名らしいんだけどまだ観たことないのでよくわからない。
でも難しい役をうまく演じてるな~と。
麻薬の取引を仲介するいわば潜入捜査的なことをするんだけど(カン・イングに協力させて)、なんか悪者のフリが様になってない感じとか、
これ意識して演じてると思うんだよね、すごい。
ファン・ジョンミンがずーっとうさんくさくて怖いしハ・ジョンウがずーっと何考えてるかわからんないから面白いしハラハラするし物語のテンポが良いしとにかくたくさんの人にすすめたいドラマだw

新しき世界


原題:新世界 New World
2013年製作/134分/PG12/韓国

あらすじと解説
「ラスト・プレゼント」のイ・ジョンジェ、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク、 「甘い人生」のファン・ジョンミンが豪華共演し、韓国で470万人を動員した大ヒット作。韓国最大の犯罪組織に潜入捜査して8年がたつ警察官ジャソンは、自分と同じ中国系韓国人で組織のナンバー2であるチョン・チョンが自分に対して信頼を寄せていることを知り、組織を裏切っていることに複雑な思いを抱く。しかし、警察の上司カン課長の命令には従うしかなく、葛藤する日々を送っていたある日、組織のリーダーが急死。後継者争いが起こる。カン課長はその機に乗じて組織の壊滅を狙った「新世界」作戦をジョンソンに命じるが……

間違いなく名作、素晴らしい…。
ちなみにこの感想文書くまで何故かずっとタイトルを『美しき世界』だと思ってたw
だって、本当に美しかったんだもん、いろんな意味で。

冒頭から血まみれのおっさんのドアップ、裏切り者の拷問と制裁→コンクリ詰めの流れがエグイ。
この時点で観たくない…と思う人は視聴停止できるのである意味とっても親切。
主役の潜入捜査官ジャソンを演じるイ・ジョンジェ、初めて観る俳優さんだな…と思ってたら、鑑賞終えてから気づいたけどイカゲームのキモイおっさんじゃん!!
別人かと思ってた…。
この映画のファン・ジョンミンが素晴らしい、という声はよく耳にしていたので期待してたんだけど、本当にすごかった。
何が凄いって、よくわからんけどすっげ―魅力的。
囲碁の先生として組織に近づきを調査していた女捜査官を拷問にかけたくだりはなんて残酷な男だよ…と結構なトラウマだが…。
これね、前から言ってるんだけど直接痛い描写があるより、余白があって想像させられる表現の方が私はかなり精神的にきちゃうんだよね、すっげー細かく想像しちゃう性格だから…。

チョン・チョン(ファンジョンミン)が雇ってる殺し専門(なんでも屋)の小汚い浮浪者3人組がアジトに踏みこみ女捜査官を生け捕りにするんだが、
1人は銃弾が命中、しかし残り一発の銃弾であとの2人を仕留められなかったであろう銃声→既に拷問済み、ドラム缶に閉じ込められた血まみれの捜査官、
この演出が本当に怖い。女なので拷問以外に強姦もされてるわけで、その恐怖と絶望と苦痛が見事に伝わってくる、殴られてる場面なんてひとつもないのに。
こういうエグイ表現がとてもうまい、韓国映画。

と、まぁチョン・チョンはそんな残忍さを持ち、かつユーモラスな男なんだけど、
最後には好きになってしまうんだよね…それはまぁ観ればわかるんだけど、ほんとすっごいよかった…。

そんでジャソンを潜入捜査に導いた上司、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクもまたお見事だったな…。
『悪魔を見た』でもとんでもない猟奇殺人犯を演じてたけど、やっぱこの人はいい奴なんだか悪い奴なんだかわかんないって役がハマってる。
お前部下を人間として扱ってんの?っていう子狡さ、しかし彼もまた上の命令で動く一人であって所詮歯車でしかない、そこもまたね…絶妙。
ただ、この男の存在と、組織の中に垣間見える非道さと共に絆や人情…、それらの板挟みになる捜査官ジャソンの心の揺れ動く様がジワジワと視聴者のハートに浸食してくる感じがたまらん。

この映画の最大の見せ場は駐車場で始まる大乱闘、殺し合い。
もう絶体絶命で無理だろ…逃げきれないだろ…みたいなアホみたいなやべー大乱闘なんだけど、チョン・チョンがすごい!
え?逃げないの?部下も逃げろって言ってるしここはどう考えてもとりあえず避難しかないじゃん……ってハラハラドキドキ。
まぁ敵が多すぎて逃げようがない状況でもあるんだが、エレベーターに逃げ込んだ?チョン・チョン、ここからがマジですごい、名場面です。
震えたね…感動した、もうたまらなかった。
こんな狭い空間でこれほどの殺し合いが今まであっただろうか?
閉じられた空間での大殺戮退会といえばタランティーノの『ヘイトフル・エイト』があるけどあれはもうエンタメ!めっちゃ楽しい!っていう殺し合いであって、
本作は全く違う。ダイ・ハード3でマクレーン刑事が銀行のエレベーターで警備員や警察官などに扮した敵を銃で一網打尽にする有名なシーンも思い浮かぶが、あれとも全然違う。
私は今までこんな美しい殺し合い場面を観たことがないかもしれん…。
映画史に残る4分間の神場面(グロ注意)
https://youtu.be/V8Jyfgtfviw
何度観てもすごい
映画館で観てたら感動と興奮で泣いてたと思う(家で観ても少し涙目になったくらいだw)
芸術だ……。
ちなみにこの映画のオマージュを取り入れたMVがこちら。
ファンジョンミンも出演してて、歌手は元東方神起の人らしい。

あと、チョン・チョンも凄いが彼と次期会長の座を争うイ・ジュングを演じたパク・ソンウンの存在感がこれまたすごい…。また凄い俳優を一人知ってしまった。
すっごい憎たらしくて死んじまえや、と思うんだけど最後には「いやお前カッコよすぎるだろ…」ってなるw

そしてこの映画、エンドロールのあとが凄い…素晴らしい。
ああ…なんとなくわかってはいたけど、ここでそれを見せるの?たまんねえよ…おい…勘弁してくれよ切ないよふざけんな最高かよ…って感情が渋滞を起こした。
ノアール映画が好きな人は絶対ハマること間違いなし、名作です。

ミスター・サンシャイン

あらすじ
朝鮮の貴族の下で働く奴婢の両親のもとに生まれた主人公チェ・ユジンは、大混乱の時代1871年にアメリカの軍艦に一人乗船し、アメリカに辿り着く。その後、米軍海兵隊の大尉となったユジンは、アメリカ大統領の命により自身を捨てた祖国の朝鮮に帰還する。
そして、朝鮮に駐在することとなったユジンは、ある夜、朝鮮最高名門家の令嬢コ・エシンと出会う。祖国を守るため密かに戦う高い志を持ったエシンとの出会いによって、ユジンの運命は大きく変わっていく。

2018年韓国で放送された壮大なスケールのドラマ。現在Netflixで全話配信中。

すっげードラマだった、スペクタクル大作とはまさにこれ!
反日ドラマ感が強すぎるので、そこさえ乗り越えれば絶対面白い。
とにかく日本人が酷い扱い、ここまでやるか?ってくらい日本人が悪者。
でもまぁ面白いからいいや。
そういえば最近韓国制作のベトナム戦争絡みの映画だかドラマで、ベトナム政府からの苦情が入りNetflix配信停止になったとかなんとか…。
ベトナムに行った韓国軍の残虐非道な行いといえば、まぁ知らない人はあまりいないんじゃないかと思うんだけど(もし知らないのならトラウマになるので調べない方がいい)、
韓国ってロビー活動がうまいから自分達がやられていないことをさもやられた被害者のように世界に発信したり、逆にやったことをなかったことにする、そのやり方が巧妙なんだよね。
そういう才能がまた名作映画を生み出したりしちゃう要因でもある、と考えるとなんとも皮肉なもんだな…と。

まぁそれはさておき、このドラマは脚本とキャラ作りのお手本のような、まさに完璧な作品だと思う。

エシンを取り巻く3人の男、エシンへの愛の示し方が三者三様で、エシンはとえいばユジン一筋なわけだが彼女もただの女ではなく朝鮮独立のため日々訓練を重ねる義兵なわけだ。
そんな中笑いあり涙あり、ロマンあり、山あり谷あり、脚本が素晴らしすぎて感心しきりだった。

長いドラマを解説するのはちょっと難しいので、とにかく面白かった…と言っておくw
終わってほしくなかった。
脇をかためるどのキャラも魅力的で、脚本台詞のうまさもあるが韓国俳優たちの演技力と個性の強さ、それもまた作品を一級品にしてるんだと思う。

特に好きなのは質屋のおっちゃん2人のやりとりwあとユジンと通訳の友情?。
あと、エシンを愛する3人の男たちがいちいち居酒屋で肩を並べて憎まれ口を言い合うおきまりのシーンの凄くいい。
特に、日本のヤクザに拾われ侍のいでたちで日本人を率いて日本刀を振り回すク・ドンメ(俳優名ユ・ヨンソク)、彼とホテルオーナーの工藤陽花(朝鮮名イ・ヤンファ:俳優キム・ミンジョン)
、この二人の関係の描き方はすごすぎる。
いずれ結ばれる2人だったんじゃないのかな…と思わせる、涙のシーンがあるのだが、美しかった、本当にこんな場面を描いてみたいと思わせる素晴らしい演出だった。
ちなみにク・ドンメを演じたユ・ヨンソク、『ナルコの神』に出てたけど全く別人だと思ってて、これまた後々知ったパターン。
いや…完全に別人だよすごいな。

ラストも凄かった、感動。文句なしに感動。日本も大河ドラマばっかりじゃなくてこういうの作れないかな…この作品も実話が元になってるんだが、いいんだよ脚色がいっぱいあっても。ここまで面白いドラマだったらテレビ離れした自分も観るかもしれん。

韓国ドラマ『ミスターサンシャイン』の概要、あらすじ、キャスト、視聴率を紹介!

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