恋愛小説家 他

映画3本 感想

タイトル

AS GOOD AS IT GETS(1997)
邦題:恋愛小説家
監督:ジェームズ・L・ブルックス

 

あらすじ
甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。。そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロルに淡い恋心を抱くが・・・。

あまりにも有名だけど実は観てなかった映画のひとつ。
やっと観た……。
素晴らしい、最高でしたよこれは…。
何度か泣いてしまった&笑ったw
ジャック・ニコルソンが気持ち悪いwなんという演技力、表現力、すごいわこの人…。
どうも『シャイニング』のパッケージでドアのすきま?から怖い顔つっこんでのぞいてるイメージとか、『ディパーテッド』でちん●出してる場面とか思い浮かべちゃうんだけど、この映画のジャックさん半端ないです…。
そして、昔から大好きな女優さん、ヘレン・ハント……『ツイスター』は何度観たことか。
どの角度からみても最高なんだけど、この作品での彼女は魅力がダダ漏れ…たまらん…。

メルビンと同じアパートに住むゲイの画家、その飼い犬、ゲイの友人、キャロルの母親、み~~んな温かい。
メルビンの台詞がいちいちおもしろいw何かを言ってしまった後の表情がすごい、なんちゅー細かい演技だw
作品の時間結構長い?2時間はあったと思うんだけど、まったくどの場面にも無駄がない、そこもすごい。
ただ、細かいつっこみどころはあるといえばある…潔癖症のメルビンが結構普通に犬預かって全然奮闘するシーンもなくすぐ馴染んでるところとか…、最後は恋の力とはいえ「あれ?そんな簡単に病気って治るかね?」と驚いたり…。
でもまあそんなささいなことはどうでもいい、と思える、本当に最高の映画でした。

EYE IN THE SKY(1997)
邦題:アイ・イン・ザ・スカイ~世界一安全な戦争
監督:ギャヴィン・フッド

 

 

あらすじ
イギリス軍諜報(ちょうほう)機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、ケニア・ナイロビ上空の偵察用ドローンからの情報を基に、戦地からほど遠いロンドンでアメリカとの合同軍事作戦を指揮している。大規模な自爆テロ計画の情報をキャッチした彼女は、アメリカの軍事基地にいるドローンパイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃を命じるも、殺傷圏内に少女がいることが判明し……。

ヘレン・ミレン!!!!
この人はこういう強い役だよなあ…いっつも。軍服似合うわ~。
そして、最近観た『キャプテン・フィリップス』で海賊役だったソマリア出身俳優、バーカッド・アブディが出てて「おおおお」と何故か嬉しい気持ちにw
この映画の中であらゆる立場からあらゆる意見が出てきて、それがあいまいだったり逃げ腰だったり、 婉曲的だったり…かなりスッキリしない気持ちになるんだけど、アブディが演じるジャマ(英国側)は、咄嗟の判断で機転をきかした人間らしい決断・行動をしてる。それはミサイル発射の役目を負っていたスティーブもそうなんだけど、なにせ一番の危険地帯(敵地)で自分が殺されそうなときに誰かを救おうと行動ができたジャマはこの映画の中の良心のように感じた。

6年も追い続けた凶悪テロリストたち…今なら殺せる、でも射程区域の殺傷圏内には何の罪もない、ただそこに暮らしている少女の姿が…。
これ、軍のトップとか外務省のお偉いさんとか法律のスペシャリストとか、皆でああだこうだもめてるんだけど、すっごく重要なのが、イギリス映画だってこと。
テロリストの中には英国人、米国人がいる。
米国人殺すわけだからアメリカの外相の許可を得ろ!!って指示を受けていざ連絡をすると…あっさりOK。
英国側はもめるもめる…少女の命と、今後テロで死ぬであろう多くの人の命をはかりにかけて、まあもめる。
英国って米国とは違うんだよ…って言ってるみたいで、いやいや、あんたら植民地支配しまくってたじゃん…と少しモヤっとする。

すごく見応えのある良い映画だけどパンチは足りない、そこはイギリス映画って感じで結構好き。
ただ、問題提起、ほんと、それだけの映画かな~。難しいな…自分が大佐の立場なら「悪いが少女は最悪犠牲になってもらうしかない」の決断かな。
でも、あくまで大佐の立場であって、実際にミサイル発射のスイッチを入れる若手の兵士の立場なら……無理かもしれない。
自分の冷酷さとかずるさにも気づける映画ではあるのかな…。
こういう映画観たとき、一番タチが悪いのは「自分はどの決断も賛成できないけど、人の決断は非難する人」だと思う…。

28日後…(2002)
監督:ダニー・ボイル

 

 

あらすじ
怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所。ある夜、精神を冒し即効性の怒りを発するウィルスに感染している実験用チンパンジーが、侵入した動物愛護活動家たちによって解放されてしまう。その直後、活動家の一人がチンパンジーに噛まれて豹変、仲間に襲い掛かる…。28日後。交通事故で昏睡状態に陥っていたバイク・メッセンジャーのジムは、ロンドン市内の病院の集中治療室で意識を取り戻す。ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内にはまったく人の気配がなかった。人の影を求めて街へ飛び出したジムは、そこで驚くべき光景を目にする…。

こちらイギリス映画で、主人公が無人の街をさまよう場面にどことなくビートルズ感があるw
ちなみに、アカデミー賞獲得した『スラムドッグ&ミリオネア』の監督さん。
まだ未鑑賞なんだけど、同監督作品では『ザ・ビーチ』を昔観てる。なかなか不気味な映画だったなあ…。あの当時ディカプリオがああいう映画に出るっていうのがまた、「早いところタイタニックのイメージ払しょくしたい」っていう強い意志を感じた…。

この『28日後』、いわゆるゾンビ映画だけど他と違ってゾンビとの戦いが少なくて、かなり地味。
登場人物も少ない、とにかく色々と少ないw
冒頭の動物愛護団体の行動も意味不明。
感染してるって言ってるじゃん、わかれよ…。
それに、それほどの危険な研究室が殺風景すぎる、低予算なのこの映画?
で、あっさり侵入されちゃって、動物愛護団体ってそんなCIAみたいなプロ集団なの??と疑問だらけ。

で…28日後…ですよ場面は。
ジムは事故で入院してて目覚めたら世界が一変してた…という非常に楽な撮影だったろうな。
おきまりの流れで他にも生き残りがいて、という風に展開していく。

ネタバレしますが、途中で主人公のジムが出会う親子、「ああ…この親父は死ぬな」とすぐわかってしまう雰囲気。
結局逃げ延びた場所には希望はなく、わずかな軍の残党が新世界つくろうぜ!!!って暮らしてて…。
それにしてもチンパンジーが感染拡大させてから28日後の設定にしては人類諦めすぎじゃね?と。
ゾンビが街をウヨウヨ…っていう場面が全然ないのでそこらへんのリアリティに欠けてる、あえてそういう演出なんだろうけど。

少女と黒人の女性を欲しがる兵士たち。
まあ至極当然だよね、こういう流れになるよね、男はやらないと狂っちゃうでしょ。
それか男同士でやるか。
だとしてももし自分ならルールを明確にしてくれと話し合うな。
毎日はしんどい、とか、妊娠したらそれなりの設備がないと無事子ども産めないけどどう考えてるのか…とか。

この兵士たち至って紳士的で、皆でやっちまおうぜ、って感じでもない。
ドレスに着替えろとか、もう人類の望みをたくす女神扱いじゃん…。

最初から最後までまったく魅力を感じさせないこの黒人の若い女性。
ジムが惚れるような要素もないし、とってつけたように急にキスとかするけど…どうも感情移入できない。
兵士から命懸けで助けようとするジムはもはや無敵の戦士じゃん、急にどうした。

ただ、ラストの映像が「イギリスの自然だな~」とやけに綺麗でみとれちゃうw
そして、「SOS」の目印ではなくあえて「HELLO」なところに監督のこだわりを感じた。
感染者たちが「キレる人間」の強烈版、、みたいに見えるんだけど(ゾンビというより)、なんかそれが精神疾患に苦しむ患者のようで物悲しい。
この監督は一体何を伝えたかったんだろう…。

映画感想