24 -TWENTY FOUR- 全シーズン鑑賞!!

8月~9月とFOXにて一挙放送、そしてAMAZON PRIMEVIDEOでも全話配信(現在終了)

毎日止まらなくて一気観るしたw
10年以上前に知人から「面白いからとにかく観て!」と強引にDVDを渡されw
結局徹夜でシーズン1を観てしまい……これでは私生活もままならぬ、と全話観る前に力尽きて返したのだが……。

シーズン8が一応ファイナル、数年後に続編の『リブ・アナザー・デイ』(実質シーズン9)が作られ
さらにシーズン6と7の空白期間を描いた2時間の映画『リデンプション』がある。

それを短期間に観たもんだから寝不足のまま仕事に行ってしんどい生活送ってしまったぜ…。
夏の暑さもあり最近グッタリw

有名すぎるこの世界的人気ドラマをまだ未鑑賞の人、意外と多いと思うんだよね。
私もその一人だった。
プリズンレイクも面白かったけどTWENTY FOURはその上を行くかもなあ…。

これだけのシーズン観ちゃうと、もうシーズン6までの記憶結構消えてて、
今語れるのは記憶に新しいシーズン7、8、9と映画くらい。
レガシーなんて作品もあるが、近年作られたものでジャック・バウアーが出てこない。
まったく観る気がしない。

というわけでシーズン7とシーズン8を熱く語ります。
※なるべネタバレ裂けますが、軽いネタバレありかも。

シーズン7で登場するFBI捜査官ルネ・ウォーカー。
私はシーズン7、8の主役はジャックとルネだと思ってる。
そしてシーズン8のラストはジャックとクロエの友情に号泣すること間違いなし…。

このルネという女性、とてつもなく魅力的。
意志の強さ、正儀漢を持ちながらもガラス細工のような脆さが垣間見える。
正直、ルネをボロボロにしたのはジャックなんだよな……。

シーズン1で拉致されさんざんな目に遭ったジャックの妻テリー。
彼女もジャックの犠牲になったと言えるが、最後まで壊れることも汚れることもなかった。

シーズン4でジャックの恋人として登場したオードリー(私は彼女の顔が嫌いだw)
この人もまたジャックの犠牲になり、長期に渡る拷問を受け、廃人になってしまうのだが、
それでもルネよりはマシに思えてしまうのが不思議だ。
そのくらい、ルネは脆い、脆く見える。
何故なのか…彼女の演技力?顔??
ジャックに愛されジャックを愛した他の女性たちはなんだかんだ孤独を感じさせないが、
ルネはとても孤独に見える、実際孤独なんだと思う。

彼女が底なしの闇に堕ちた原因は、明らかにジャックが作った……と思う。

それでもルネは、恋仲になった人間の中で唯一「ジャックを守れる」「ジャックと共闘できる」そんな女性でもあった。

この2人の関係の素晴らしさは、シーズン7で恋愛感情があまり描かれていないところだとも思う。
「ん?好きなのかな?」と思わせる場面は多々あるが、共に戦う戦士が肩を寄せ合う、そんな姿に見えるように演出されてるのか、
だとしたらすごいね…。
シーズン7では窮地に陥ったジャックに同情するルネ、ジャックと娘のキムの関係を気にしてあげたり
なにかとジャックを支えようとしている。
しかしシーズン8ではその立場が180度変わる、そこがまた切ない。

シーズン8のルネ、女優さんの演技が素晴らしすぎてとにかく見ていて胸が痛む、苦しい。
触れた瞬間砕け散ってしまいそうなほど、脆く、危うい雰囲気が漂いまくってる…。

ルネは、ジャックと出会いジャックを信頼し、憎み、影響され
傷つき、心は粉々に砕け、そして、ジャックによってまた蘇る、そんな不運で悲しい……儚くも美しい女性だ。

TWENTY FOURをこれから観ようとしている人にはぜひとも「シーズン8まで必ず観て欲しい」と言いたいw

シーズン8はこの2人の関係も素晴らしいが、女性大統領の転落がとてもリアルで
ここもすごい見どころになっている。一歩道を踏み外してしまうと、もう同じ道へは戻れないことがよく描かれている。

そんな大統領に裏切られたジャック、様々な理由から
シーズン8のジャックは殺人マシーンと化す。
国民的スターである神ドラマの主人公にここまでやらせるところがまさにアメリカ!!!
ブレイキングバッドでも散々感じたことだが。

彼はもはや「復讐の鬼神」である。
なのにその姿はとても物悲しく哀れみすら感じさせる。

ジャックとルネは共に同じ痛みを理解し合える唯一の同士でもあったと思う。
そして、ジャックの部下、クロエもまた別の意味でジャックを支える唯一の親友だった。

24 -TWENTY FOUR万歳!!!

私はこのドラマに関しては、吹き替え派だ。
ジャック役のキーファー・サザーランドの肉声は結構ダサイのでw

映画感想