2021~2022年に観た映画の感想
映画感想
エンド・オブ・キングダム/エンド・オブ・ステイツ

以前『エンド・オブ・ホワイトハウス』の感想を書いたのだが、その後シリーズ二作目と三作目を鑑賞したものの、感想を書いてなかった。前作面白いので未鑑賞の方はぜひぜひ♪(感想になってないww)
ダンシング・クィーン

2012年製作/124分/韓国
原題または英題:Dancing Queen
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2013年10月12日
監督:イ・ソックン
韓国で400万人以上を動員した大ヒット・コメディ。華々しい青春時代を過ごしたダンス好きの女性ジョンファは、現在は冴えない弁護士ジョンミンの妻として平凡な日々を送っていた。そんなある日、ジョンファにダンス歌手としてデビューするチャンスが到来。ついに夢がかなうかと思ったその時、ジョンミンが突然ソウル市長に立候補することになり……。
夫婦のドタバタを描くコメディものと見せかけて、後半からラストに向けてかなり泣かせる映画。
若かりし頃はダンスクイーンとしてブイブイ言わせていた妻ジョンファが、学生運動で世間が大荒れの最中、ひょんなことから幼馴染のジョンミンと結ばれることに。その流れもめっちゃ笑えるw
なんやかんやで子どもにも恵まれ、平凡で幸せそうな日々を送っていたのだが…夫が市長選に挑む頃、ジョンファも諦めていた自分の夢を追い始める。
まぁいつものことながら韓国、子役の演技がうまいし、ファンジョンミンがチャーミンで、彼で泣き顔に萌える。
私も夢に向かって努力しようかな…なんて思わず頭をよぎるような、明るくて優しい映画だった。
美しき野獣

2006年製作/125分/R15+/韓国
原題または英題:Running Wild
配給:東芝エンタテインメント
劇場公開日:2006年2月11日
監督:キム・ソンス
「恋する神父」のクォン・サンウと「オールド・ボーイ」のユ・ジテ主演による男と男の友情ドラマ。
自分の力を信じて腕力で犯罪を制しようとする若き刑事、チャン・ドヨン。あくまでも法律で事件を解決しようとするソウル中央地検のエリート検事オ・ジヌ。
正反対の男たち2人が、同じ事件を手掛けて大物犯罪者を追いつめていく。
「親切なクムジャさん」などで知られるパク・チャヌクらの助監督を務めてきたキム・ソンスの監督デビュー作。
2022年9月7日鑑賞
あまりにも酷いので最後まで鑑賞したかすら覚えてない作品。
酷すぎて途中離脱したかも。
キム・ソンス監督が脚本も手掛けてるけど台詞酷いしクォン・サンウが何故やさぐれてるか謎だし刑事なのに浮浪者みたいな風貌、顔の色!
「殺すぞ」のキメ顔でカメラ寄るのコントかとw
いちいち感情大袈裟だわ脚本はダメダメだわ…ほんとダメ、コントにしか見えないw
「泣いて怒って髪を振り乱して暴れて時々キメ顔しながら前後のつながりがよくわからない使い古されたサムイ台詞を吐いてください」
って演技指導でもしてないとこうはならんだろ…。
ヤクザも刑事も浮浪者みたいなメイクするってどんなこだわりよw
この、キム・ソンス監督はあの『シュラ』(以前熱い感想を書いた)を作った天才だが、デビュー作はやはりこんなものなんだろうか。
『FLU 運命の36時間』(鑑賞済、今度感想書く)や1970年代韓国独裁政権時代を描いた『ソウルの春』も有名。特に後者は昨年日本でも公開されかなり高い評価を受けていた。映画館に行きそびれたので配信で観るのを楽しみにしてる作品でもある。
ちなみにキム・ソンス監督の師匠であるパク・チャヌク監督の作品は『オールド・ボーイ』『JSA』『Cut』『お嬢さん』『親切なクムジャさん』を鑑賞済みで(後ろの二作品は今度感想書く)、まぁ癖が強い、際どい、エグイ作品が多い。
裏切りの陰謀

2011年製作/112分/韓国
原題または英題:Moby Dick
劇場未公開
監督:パク・インジ
1994年11月20日、ソウル近郊のバラム橋で起きた謎の爆発事件。
その事件を追っている熱血社会部記者イ・バンウ(ファン・ジョンミン)の前に、ある日長い間連絡が途切れていた地元の後輩ユン・ヒョク(チン・グ)が現れる。
彼は一連の資料を渡してバラム橋事件が操作された事件であることを暗示する。
バラム橋事件の真実を暴くためにイ・バンウは同僚記者ソン・ジンギ(キム・サンホ)、ソン・ヒョグァン(キム・ミニ)と特別取材チームを立てる…
2022年10月4日鑑賞
結構難解な映画だった。
国家を操る闇の組織、内部告発者、そして真実を暴こうとする熱血記者の攻防戦を描いたサスペンスで、思ったより複雑。
派手さはないがとても硬派な社会派映画。一度では誰が敵で何がどうなってるのか完全に理解するのは難しいかも。
脱走兵だと偽り新聞記者の元に現れた後輩の言葉をきっかけに、少しずつ隠された陰謀の真相に近づいていくのだが真相がなかなかエグい…。
小説「白鯨」からの引用が粋だった。
韓国には、政府の上の政府という考えがあるようで、上皇が天皇を操るかつての日本が思い浮かぶ。
任期の短い大統領なんてとてもじゃないが逆らえないだろうな…。
ハゲの同僚いい奴!……と思ったら名優キム・サンホだった(2025年現在、彼が出てるだけで安心するくらい馴染の俳優さん)
ファンジョンミン見たさで買ったDVD、配信してるサイトはなく、映画.comにはあらすじさえ載ってなかった(^^;)
まぁこれは地味すぎてヒットしないわな…。なぜ劇場未公開なんだろう。
でも彼の演技はやはりひきつけるものがあって、ダサダサのヘアスタイルで冴えないおじさん風なんだけど、ストーリーに深みが増す。
それにしても邦題がダサい!(原題:모비딕 英語題:Moby Dick)
いつか家族に

2015年製作/124分/G/韓国
原題または英題:Chronicle of a Blood Merchant
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2018年12月22日
監督:ハ・ジョンウ
中国の作家・余華(ユイ・ホア)によるベストセラー「血を売る男」を映画化したヒューマンドラマ。俳優のハ・ジョンウが監督としてメガホンをとり、自ら主演も務め、物語の舞台を朝鮮戦争後の激動の韓国に舞台を移して描いた。朝鮮戦争終戦直後の1953年。現場仕事でなんとか食いつないでいるサムグァンは、ポップコーン売りの美しい女性オンナンに一目ぼれする。オンナンには羽振りのよい恋人の存在があったが、そのことを知りながらもサムグァンはオンナンにプロポーズし、彼女の父親を説得し、2人は結婚する。3人の子どもを授かり、けっして裕福ではないものの一家は幸せな毎日を送っていた。しかし、11年間わが子として育てた息子が、実は他人の子ではないかという妙な噂が流れ出す─。
2022年10月7日鑑賞
息子が自分の子どもではないと知った時のサムグァンのふるまいに思わず「人でなし!」と思ってしまったのだが、11年愛し育てた息子が妻と他の男の子どもだと知った時の父親の反応としては案外これがリアルなのかも……こればかりは産む立場の女にはピンとこないよなぁ…と。
息子があまりにも良い子過ぎて辛かった。
後半お涙頂戴と知りつつ号泣…売血って恐ろしいな…。臓器売買も同じよね…近年「使い終わった女の子宮を摘出、産みたい女に移植して少子化改善に繋げよう」なんてクソふざけたことを医学研究者たちがぬかしているようだが、女を資源化するのもいい加減にしろと…。
海外の一部で行われている「代理出産でゲイカップルに赤ちゃんを与える」もうそうだが、こういうものを貧困女性にとっての救済かのように言うのはモラルや人権意識の欠片もないクズの戯言だろう。
子どもを手に入れる権利なんて誰にもない、あるのは親が、または親に代わって社会や大人たちが子どもを庇護する義務だけだ。
だいぶ話がズレてしまったが、本作品はただの親子関係のイザコザではなく、韓国映画には欠かせない「貧しさ」にも光を当てている。
古い町の雰囲気がとても温かく優しいが、その中でも人々の貧困と、生きていくことの厳しさを、様々な愛に包んで伝えてくれる良い物語だと思う。
ハ・ジョンウだからこそ出せる味ってやつが沁み出してる、そんな映画。
彼は他作品でも監督兼主演を務めているが、俳優としてはいわずもがな、監督としてもかなり才能があるんじゃないかな。
セッション9

2001年製作/100分/R15+/アメリカ
原題または英題:Session 9
配給:アミューズピクチャーズ
劇場公開日:2002年6月22日
監督:ブラッド・アンダーソン
19世紀に建設、15年前に閉鎖されたゴシック様式の巨大な精神病院。
その改修作業に赴いた清掃業者5人のうち、ひとりが行方不明に。
一方、院内に残る当時の診療記録テープには、陰惨な出来事が記録されていた。
舞台となった精神病院は、マサチューセッツ州の実在の建物。
アイスピック療法、前頭葉白質切除など劇中の療法も当時、実際に行われていたもの。
2022年10月31日鑑賞
実在する閉鎖された精神病院でのロケということでそれなりに雰囲気があるけど、テンポが遅くて何度も寝落ちw
でもずっと観ていたくなる心地よい不気味さが好きだったりもする、不思議な映画。
ただ、オチは結構普通。
どこも配信していないのでDVDを買って観たのだが、「この映画は観る人の心理状態を映し出しそれを倍化させる写し絵のような作用があります。精神的に不安定な状態での鑑賞は…」みたいな恐ろしい警告文が出たんだよね…でもこれ観て精神状態不安定になる人そんないるかな?確かに鬱病の時は避けた方が良いと思うけど…、逆に鬱病の人に向いてないのはこの映画に限らないしなぁ…。ちなみに、私が鬱病の人におすすめしたいのは『レヴェナント: 蘇えりし者』、生きる力をくれる。
ってことで、何が言いたいかって言うと、無駄にハードル上げすぎでは?(。・ω・。)地味なホラーだったよ…。デヴィッド・カルーソ目当てで観たからまぁいいんだけどね…。
無双の鉄拳

2018年製作/116分/G/韓国
原題または英題:Unstoppable
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2019年6月28日
監督:キム・ミンホ
誘拐された妻を追う男を演じたノワールアクション。現在は愛する妻ジスと穏やかに暮らしているドンチョルは、かつては一度キレたら最後、誰にも止めることできない「雄牛」の異名で恐れられていた。ある夜、ちょっとした揉め事でジスを怒らせてしまったドンチョルは急いで自宅に戻るが、部屋は荒らされ、そこにジスの姿はなかった。そこへジスを誘拐したという電話が入る。電話の主はドンチョルに身代金を要求せず、逆に金を渡すからジスのことは忘れろとの提案をもちかけてくる。怒りに震えるドンチョルは、警察に頼ることなく妻を助け出すために独自で動き出す。
2022年11月13日鑑賞
「新感染 ファイナル・エクスプレス」で注目を浴び、「犯罪都市」でその人気を不動のものにしたマブリー。
この作品は犯罪都市の公開から約二か月後に公開された映画なのだが、ちょっとその二作品よりインパクトや面白さは劣るかもしれないが、かなり面白い。
解説にノワールアクションってあるけど、全然ノワールアクションじゃないwむしろドタバタコメディに近いかなw
冒頭か~妻が誘拐される前半の雰囲気は敵も怖かったしスリラーっぽかったが、後半はギャグが多い。
それはそれで好きだけどオールシリアスでも良かったかも。
でもまぁマブリーの重いパンチが炸裂して面白かったのでよしとするwマブリー最高♡
お嬢さん

2016年製作/145分/R18+/韓国
原題または英題:Ah-ga-ssi
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2017年3月3日
監督:パク・チャヌク
パク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。
1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。
それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。
計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。
しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。
2022年11月13日鑑賞
凄い映画だった…さすが、あのエグい『オールド・ボーイ』のパクチャヌク監督だな…と。(オールドボーイは原作が日本の漫画らしいけど)
単なるエロ映画とは言えないパワーを感じた。ミステリとしてもよかった。美術面もとても美しいただ、美女と言われている令嬢・秀子が「これ、美女か…?」とちょっと疑問で、最初映画に集中できなかった。癖が強いよね…まぁ実際目の前で観たら雪のように白くてとんでもない美女なのかもしれんが…。
地下室で本を×する場面は男の欲望の玩具にされてきた女の怒りの代弁のよう
韓国俳優たちの片言の日本語って聞き取れないんだけど、日本人役でも頑なに韓国俳優を使う韓国エンタメの妙プライドは、ある意味では見習うべきなのかも…(明らかにノイズになっちゃってる映画もあって、完成度は落ちてることもあるんだけど)
物語は大きく三部構成に分かれていて、最初はスッキの視点から物語が始まり物語が進むにつれて秀子の視点、他の登場人物の視点が入り混じり、真実は霧の中に隠されたまま、複雑に絡み合っっていき、新たな事実が明らかになっていく…という流れなので145分という時間がそれほど長く感じない。
女性の苦悩を描くにあたって、仕方ないのかもしれないがもうこれは正真正銘のロマンポルノ映画よな、ってくらいエ性描写がエロい。まぁ実際18禁指定映画なんだけど。
激ヤバ性癖おじはある人の映画評では「日本の変態文化と日本の男の象徴」と言われている。韓国がロマンポルノ的な物語や春画、日本の明治(文明開化)を独自の感性で捉えて映像化したらこうななるのかな。まぁろくでもない文化といえばそうなのだが。
Wikipediaを観ると、第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門ノミネート作品であり、プロダクションデザイナーのリュ・ソンヒが同映画祭で韓国人初のバルカン賞を受賞[11][12]。第71回英国アカデミー賞で非英語作品賞[13]、第53回百想芸術大賞で大賞を受賞した。と書かれている。
踏み躙られてきた女の解放を、レズビアンの2人が男の抑圧から逃れる物語を通して、フェミニズムの精神を変態的芸術に昇華させたこと(変態文芸ポルノ?)が評価のポイントかしら…と私はぼんやり思っていたのだが、とある女性の、「女性が抑圧から解放されるような表現と見せかけて、結局男性監督のポルノ趣味を見せびらかしているに過ぎない」という痛烈な批判を見て、ほう…なるほど…と。
だが、そのことについて映画好きな友人とこの作品の話題になった際、彼女が「確かにこのシーン必要?というような性的描写はあるにはあるが、ハンガンの『菜食主義者』を読んだら、前半は男2人の視点で、半ば官能小説のようなストーリーがあり、それが後半で女の視点に変わるんだけど、そこで現実に引き戻される、その対比が必要なんじゃないか」と言っていて、おおおお、それか…私ってば未熟者!!!ってなったw
ハンガンとはノーベル文学賞を受賞した初の韓国人作家で女性作家。
私は今年に入ってから『すべての、白いものたちの』を買って読んだ。THE 文学!!って感じの小説なのでだいぶ好みが分かれると思う。
ハンガンの『菜食主義者』に絡めて『お嬢さん』の考察をしてくれた友人は、そもそもフェミニズムに対する知識が私なんかよりはるかに豊富なので、私よりも深いところまで見れるだろうな…。
泣く男

2014年製作/116分/R15+/韓国
原題または英題:No Tears for the Dead
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2014年10月18日
監督:イ・ジョンボム
少女を守るために戦う孤独な男の姿を描いて話題となった「アジョシ」のイ・ジョンボム監督が、チャン・ドンゴンを主演に迎えたアクションドラマ。幼い頃に捨てられ、中国系組織に殺し屋として育てられたゴンは、ある時、アメリカでの任務中に誤って少女を巻き添えにしてしまう。やるせない思いにかられたゴンに、組織は少女の母親モギョンを葬れとの新たな命令を下す。これを最後の仕事と決めたゴンは、モギョンを追って祖国韓国に戻るが、娘を亡くして悲嘆に暮れるモギョンに対して引き金を引くことができず……。
2022年11月14日鑑賞
「アナタガスキダカラー」のCMでしか知らなかったチャン・ドンゴン、実は出演映画一つも観たことがなかった。
CMでは優しげで濃い顔の男って感じだったけど、映画となると眼力すごいな!
『新しき世界』のエレベーターシーンには負けるけど、韓国ノワールってのは狭空間での刃物の殺し合い、魅せるねぇ…いいよいいよ、たまらんよ。
その後のガンアクションもど迫力だしラストバトルとケジメの付け方も泣けた…韓国ノワール最高。ちなみに、ポスターの女性、『お嬢さん』で令嬢・秀子を演じた女優さんだった。
ところで、これワロタwwww確かに江頭と同じ格好だけどさwwww

守護教師

2018年製作/100分/G/韓国
原題または英題:The Villagers
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2019年8月2日
監督:イム・ジンスン
かつてはボクシングのチャンピオンの座に就きながら、暴力沙汰によりコーチの職を失ってしまったギチョルは、女子高の体育教師として働いていた。女生徒たちに囲まれた職場は、男ばかりの世界で過ごしてきたギチョルにとっては戸惑うことばかりだったが、学校になじもうとする中で不登校中の同級生の行方を捜すユジンと出会う。こつ然と姿を消してしまったその生徒を、他の教師は単なる家出と取り合わず、警察の捜査もまったく進展が見られなかった。生徒の行方を捜さないのは意図的ではないかと感じさせるこの町の不穏な空気をギチョルが感じる中、ユジンが何者かに襲われてしまう。ギチョルはユジンに代わって生徒の行方を探そうとするのだが……。
2022年11月14日鑑賞
元ボクサーが体育教師として赴任した田舎町で、行方不明の親友を探す少女と出会い協力していくベタなストーリーだが韓国映画なのでそこそこダークな展開。
マドンソクが人助けする流れは水戸黄門的な楽しみ方ができるのでワンパターンだろうがベタだろうがok、やっぱり刺されても平気なだしな!
白いワイシャツが筋肉でパンッパンなマブリーが女子校で女生徒たちの中にポツンと佇んでるだけで萌えるw
女子高生たちを性的搾取するクズな大人を成敗するわけだが、どうせならもっともっと元ボクサー設定を活かしたボコり場面をみせてほしかったかな。
ところで、ユジン役の女性、最近知ったのだが亡くなってるらしい…24歳の若さで…。
飲酒運転で活動自粛して、自殺に追い込まれるほど世間から叩かれたらしい…やりきれない。
韓国俳優キム・セロンさんが自宅で死去、24歳 飲酒事故で活動停止
国際市場で逢いましょう

2014年製作/127分/韓国
原題:국제시장(国際市場)
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2015年5月16日
監督:ユン・ジェギュン
韓国で歴代2位となる観客動員数1410万人を記録した大ヒット作。
前作「TSUNAMI ツナミ」でも1132万人動員という記録を打ち立てたユン・ジェギュン監督が、
釜山の国際市場を主舞台に、激動の時代を家族のために生きたひとりの男の生涯をつむいだ大河ドラマ。
朝鮮戦争で父と末の妹と離れ離れになり、母と残された2人の妹とともに避難民として釜山で育ったドクス。
父親代わりとして一家を支えるため西ドイツへ出稼ぎにいき、ベトナム戦争への出兵では生死の瀬戸際に立たされるなど過酷な人生を歩むが、
それでも家族への愛情と笑顔を絶やさず、時代の荒波を生き抜いていく。
2022年11月15日鑑賞
作品冒頭、主人公が叔母から引き継いだ輸入雑貨店を頑なに売ろうとしなかった理由は、朝鮮戦争の最中に生き別れた父親(叔母の兄)のためだった。これは、原爆で家も街も吹き飛ばされたけど身一つ残った妻たちが、復員してくる夫がかつて自分を呼んでいた愛称を店名にすることで見つけやすくするという祈りが込められた文化と同じよね。それだけでも切なくて苦しい。
朝鮮戦争で父や妹と生き別れになった少年が、残された家族を守り大黒柱として苦労して老いていくという、とても涙なしには観れないストーリーなのだが、親友役オ・ダルスの存在が笑いをくれて、苦しいだけの映画にはなっていないところがいい。細かい伏線が張られていてちゃんと回収されるのも面白い。
男性中心の、従来の家族像を基本にした、要は家父長制の中で生きる男視点の男の話でだいぶ保守層向けではあるのだが、押しつけがましさみたいなものがないのはエンタメとして、ちゃんと楽しめる映画になってるからなんだろうな。誰かが書いていた「韓国版フォレスト・ガンプ」という映画評は言い得て妙だなと。
国が分断されてしまうという悲劇を生んた朝鮮戦争、生き別れた妹への後悔を抱えつつ、韓国が当時最貧国の一つであったがゆえにドイツ炭鉱への出稼ぎ…そしてベトナム戦争で新たな心の傷を負う。
家父長制の呪いを背負った人生を回顧する最後がほろ苦く切なくも温かい。
我々も先人に感謝しつつ、二度と戦争の悲劇を繰り返さぬよう、そして子供たちが我々の祖父母やその上の世代の人達が味わったような思いをしなくて済むよう、「命懸けで平和を維持する親世代」にならなくてはいけないと思う。我々は次世代に何を残すべきで、何を残さぬようにするべきなのか…。
ファンジョンミンの熱演が相変わらず素晴らしく、思わず夫と手を繋ぎたくなるような感動名作だった✨
原題は국제시장で「国際市場」なのだが、本作に関しては「国際市場で逢いましょう」という邦題にしたの正解よね。切なさが増す。
そういえば、ベトナム戦争のくだりで東方神起の人が出てるのよね。k-popようわからん私でこの人の顔はさすがに知ってるw
ユンホって人らしい。他の映画で観たことがないから友情出演とかなのだろうか??急に平成に戻された感じがして、ちょっと気が散ってしまった。
ヨンガシ 変種増殖

2012年製作/109分/韓国
原題または英題:Deranged
劇場公開日:2013年3月2日
監督:パク・チョンウ
全国の川辺で死因不明の変死体が相次いで発見された。韓国中がパニックに陥る中、その原因が突然変異したヨンガシ(ハリガネムシ)の寄生によるものだと判明。
忙しい毎日を送っていた製薬会社の社員ジェヒョクは、家族が感染したことに気づき病院に連れて行こうとするが……。
2022年11月15日鑑賞
韓国全域の川で変死体続出する中異変を来した妻子を救うため研究者である夫が奮闘するのだが、韓国映画にしてはそれほどエグさはないく、ファミリー向け?かも。
人間を死に追いやる寄生虫の恐怖と、金の亡者の汚さと、同時に家族愛も描かれててよかった。
でも全体的に物足りなさはある…私はもっとエグいものを求めてたのだろうか。
ただ、コロナ禍に観ると色々考えさせられる。
韓国で大ヒットを記録したパニックムービー、と謳われているわりに映画サイトのレビューもそこまで良くない。
7号室

2018年製作/100分/G/韓国
原題または英題:Room No. 7
配給:ツイン
劇場公開日:2018年8月4日
監督:イ・ヨンスン
潰れかけた個室DVDボックス店を舞台に、ある一室にそれぞれ隠しごとのあるアルバイト店員と店長の駆け引きを描いたシチュエーションサスペンス。
ドゥシクが経営する個室DVD店は倒産寸前で、店員への給料も未払い状態が続いていた。
そんな折、アルバイト店員のテジュンは、多額の報酬を支払うという麻薬密売人の話に乗り、預かったブツを店内の7号室に隠す。
店を売却したいドゥシクは、アルバイトを増やして大繁盛を装うが、新人バイトが店内で不慮の事故で死亡する事態が発生。
慌てたドゥシクは死体を7号室に隠し、ドアを施錠してしまう。隠した麻薬を取りに戻ったテジュンは、ドアが開かずに困惑。
7号室のドアを開けたいテジュンと、開けられては困るドゥシクの間で攻防が繰り広げられる。
2022年11月15日鑑賞
個室DVD店店長とバイト君共に秘密を隠した7号室。
身勝手な大人とやや道を踏み外した若者のドタバタだがサスペンスのようなコメディのような…😓
Yahooレビューでアクション酷いってあったけどヘタレ同士追い詰められた喧嘩の場面なんだから、まさに「酷いアクション」が正解だと思っての演出なのではなかろうか…。
この映画、プロットはいいんだよね…プロットは…。
このラスト賛否分かれるよなぁ…。
ちなみに、このひでえ店長役のシン・ハギュン、2024年に観た韓国ドラマ『怪物』の主役の人だ…今気づいた。
顔も演技もすっごく癖がある俳優さんなのでなんか苦手だわぁ…と思いつつこの映画を観てたのだが、『怪物』を見終えた今となっては、顔を観るだけで「超のつく名俳優シン・ハギュン様やん…」と思うようになったwまた今度そっちの感想も書きます。
殺人者

2013年制作/76分/韓国
原題:살인자
劇場公開日:2014年1月15日
監督:イ・ギウク
母親を交通事故で失い、父親と2人で暮らしている少年ヨンホ。
ある日、彼は父が人を殺す現場を目撃し、母を殺したのも父ではないかと疑念を抱く。
やがて、自分も成長したら父と同じように殺人を繰り返すことになるのではないかという不安に苛まれる。
そんな中、父の暴走は次第にエスカレートし、ついにヨンホの友人にまでその手が及ぼうとするが…。
2022年11月18日鑑賞
冒頭から18禁モロ性行為シーンでちょっとビビる(リニングで観たらアウトw)
バックでガンガン突いてる男と感じてる女を恐ろしい顔で覗くマブリー。
そして無表情にその男女を滅多刺しにするところまでがオープニング。
俳優として遅咲きだったマブリー、こんなヤバい役やってたんだなぁ…ブレイクした後の作品を観てると大抵腕っぷしは強いけど優しいおっちゃん役が多いので、ギャップがすごい。
そしてこの頃からやっぱ演技上手いね。
いじめられっこのヨンホ少年が、都会からやってきた可愛い転校生ジスに救われ、そしてそのジスが自分の父親の殺人を目撃してしまうと言う悲劇が起きるわけだが…。
殺人者である父の血を引いている葛藤と闘う息子ヨンホと、時折息子への愛がチラ見えする父、一体どういう気持ちで観ればいいのか…なんか、パっとしない映画だけど実はすごく珍しい設定だよねこれ…。
でも脚本がダメダメで不穏な空気と途切れない緊張感が全部無駄になってしまってる。
謎めいた描写も大したオチはなく、そもそも最初の殺人はわかるとしてその後の唐突な殺人はなんなの?息子にネタバレする為だけ?駄作😅
もったいないなぁ…。もう少し、父が殺人者になった動機とか過去の話とか見せてくれないと…彼の人間性を掘り下げてほしかった。
この父親が一体どういう男なのか最後の最後までよくわからんかった。それが狙いなのかもしれないが…。
殺人者なのにごく普通に犬とか飼ってるのもリアルっちゃリアルだしな。そして、やるせないラスト。
地味で不気味でパッとしない映画ながらも、とにかくマブリーの演技力が光る映画だった。
これ、実話を元に作られた映画らしいけど…マジ……??
おもちゃ 虐げられる女たち

2013年製作/101分/韓国
原題または英題:Norigae
配給:KRコンテンツグループ
劇場公開日:2014年3月8日
監督:チェ・スンホ
性接待や間接殺人といった韓国芸能界のタブーを描いた社会派ドラマ。記者のイ・ジャンホのもとに、自殺した女優からある書類が届く。そこに記された内容から、女優の死に芸能事務所の社長が深くかかわっていることを確信したイ・ジャンホは、担当の女性検事と協力して事件の闇を暴こうとするが、そんな彼らを見えない巨大な力が妨げる。主人公の熱血記者に「悪いやつら」「新しき世界」のマ・ドンソクが扮し、彼と協力する女性検事を「息もできない」のイ・スンヨン、芸能界の闇に飲まれ、死に追い込まれる女優を新進女優のミン・ジヒョンが演じた。扱う内容が内容だけに、企業やマネージメント会社から十分な出資を受けられず、クラウドファンディングによって製作費が集められた。
邦題がダサいんよね…。
「強制接待事件裁判 女優チャン・ジャヨン事件」に基づく作品らしく、なぜ性接待を断れなかったのか……女優が追い詰められていく様子が丁寧に描写していてなかなかエグい。
劇中「たかが女じゃねぇか」という加害者の台詞が出てくるが、性接待とは単なる性行為ではなく「痛くて苦しくて、尊厳を粉々に破壊する暴力」なのだと、静かに訴えかけてくる作品になってる。
妨害を受けながら真実に辿り着こうとする記者と弁護士。シンプルで控えめだが強い意志と怒りは伝わる。エンタメ性をあえて排除したのか、予算不足だったのか。
後日感想を書く予定だが『トガニ 幼き瞳の告発』のように、映画としても見ごたえがあり、ヒット作でありながら社会に強く訴えかける映画にならないと勿体ないというか、クラファンまでして制作した心意気が勿体ないというか…社会を動かすきっかけとしては力不足というか…。
かくいう日本の芸能界もAV業界も、女を契約で縛り性奴隷にして楽しむ男達が、彼女たちを使い捨てにしつつ自分は罪から逃れられるシステムを構築済みが、反吐が出る。
ヒットさせることは出来ずとも、2014年にこれを「現在進行形」と銘打って公開した韓国は凄い、日本もこのくらいの映画作ってくれよ。
シュリ

1999年製作/125分/PG12/韓国
原題または英題:Swiri
配給:ギャガ
劇場公開日:2000年1月22日
リバイバル公開:2024年9月13日
監督:カン・ジェギュ
1998年、結婚を間近に控える韓国情報部のユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は、相棒のイ・ジョンギル(ソン・ガンホ)とともに、多発する暗殺事件の捜査を進めていた。
犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追うなかで、驚異的な破壊力をもった液体爆弾を用いたテロ計画の存在を突き止めるジュンウォン。
同じ頃、ソウルのスタジアムでは韓国と北朝鮮の両国首脳が列席するサッカー南北交流試合の準備が進んでいた。
2022年12月2日鑑賞
日本では2000年に初公開、本国では本作品がタイタニックの動員記録を抜いたとか…。アニメ映画や人気ドラマの劇場版やありきたりなお涙頂戴系の恋愛映画ではなく、ノワールがタイタニックを抜くという、韓国の国民性がカッコイイし羨ましい。ってか『シュリ』ってタイトルもかっこいい!あと、日本版ポスターより韓国版の方がかっこいい!
当時日本でもテレビCMでおすぎとピー子が「シュリ!すごい!」みたいなこと言ってたの覚えてるなぁ…。
なぜあの時観に行かなかったのか…。
私はアル・パチーノとデニーロの『ヒート』で映画オタへの道を歩き出したとこがあるので、当時観てれば絶対感動してたんじゃないかな…。
これを制作できる韓国映画界と、これを愛した韓国の国民性があったからこそ、この先飛躍的にハリウッドに負けず劣らずの素晴らしい韓国映画文化が築かれていったんだろうね。
勿論、韓国は市場が小さいのでガラパコスじゃやってられないって理由もあるし、そこにかける予算も日本とは桁違いとは聞くが…それにしても素晴らしい。
ラストのカタルシス…イイよぉ~…余韻が…。
しかも主人の相棒役にソンガンホが!!若い!
ファンジョンミンもちょい役で出てるんだぜ~😂
私、珍しいかもしれんがスパイが〇〇だって後半まで気づかなかった…w
これ、トレイラー観てから映画観た人は最初から知ってたのかな??
その驚きもすごかったし、こんな切ないストーリーの主人公が全然かっこよくない普通のおっさん?なのもびっくり。
ハン・ソッキュってほんっとに、そこらへんにいそうな男だよね…主役の顔じゃないっていうか…。
そこがまたストーリーを際立たせてたと思える映画なのがすごい。
去年だったかな…PrimeVideoでデジタル・リマスター版を配信してた気がする。
私はどこも配信していなかったけどどうしても観たくてDVD買ったw(多分その頃ファン・ジョンミン出演作を一気に観てた時期だったからと思われ…)
雲を抜けた月のように

2010年製作/108分/韓国
原題または英題:Blades of Blood
劇場公開日:2010年4月28日
監督:イ・ジュニク
16世紀、秀吉の侵略が迫る李氏朝鮮。ファンとモンハクは、万人に平等な世の中をを夢見て「大同契」(テドンゲ)を組織する。
しかし、新リーダーとなったモンハクは、自らが王座につくという野心を抱き、仲間を裏切る。
かつての同志でありながら、その手で仲間を殺された伝説の盲目剣客ファンは、モンハクへの復讐に燃えるギョンジャ、モンハクの恋人ペクチらと共に、彼を追う旅に出るのだが……。
韓国国内だけではなく、海外でも高い評価を受けたパク・フンヨンの傑作漫画『雲を抜けた月のように』を「王の男」のイ・ジュニク監督が映画化した歴史大作。
2022年12月3日鑑賞
監督が「出資してくれた友人に申し訳ない。もうインディーズ映画しか撮らない!」と泣いたという逸話があるらしいww
やっぱ、人気漫画原作の映画化って難しいんだろうなw
モンハクとファンの決闘シーンはよかった。
盲目の剣士ファンジョンミンかっこよかったなぁ…そんで可愛い。
酔拳のような師弟関係も面白かった。
韓国映画は男と女の愛を扱うのがホントうまい。
最後は日本が悪役一手に引き受けるっていう、韓国時代劇映画あるあるは辛いけどまぁ仕方ない。
ラストがちょっと残念、寂し過ぎるよ…😢でも良い映画だった。だがこれがヒットはしないのは納得できてしまう。
FLU 運命の36時間

2013年製作/韓国
原題または英題:風邪 Flu
配給:CJ Entertainment Japan
劇場公開日:2013年12月14日
監督:キム・ソンス
ある日、鳥インフルエンザH5N1の変種ウィルスが猛威をふるい、ウィルスの拡散を防ぐため町が封鎖される。
住民たちは感染の恐怖に次第と暴徒と化し、正義感あふれる救急隊員のジグは、愛する人の娘ミルを守るため、
たった1人で町に取り残された人々を救おうと立ち上がる。
しかし、地球規模の感染拡大を恐れたアメリカ軍が、ミサイルで町をまるごと消滅させようと動き出していた。
2022年12月30日
韓国はパンデミック映画がうまい。でもこれあの大ヒット作新感染 ファイナル・エクスプレス」の
この監督、あの名作『アシュラ』のキム・ソンス!こりゃもう上の方で散々けなした、(おそらく最後まで観てない)『美しき野獣』もちゃんと見直さなきゃいかんなw
コンテナで運ばれてきた違法移民が、感染力も致死率も高い変異種の鳥インフルエンザを持ち込んでしまい、国を守るためにいわゆるトロッコ問題が起きるというあるあるだが、俳優陣の演技力と、巧な演出と高い映像技術でいい映画に仕上がってる。
救急隊員ジグと先輩のキャラが明るいので、同じくパンデミック系映画の名作『新感染ファイナルエクスプレス』よりは重くない。(でも実はこの映画、新感染~の約3年前に制作されてる)
とはいえ、揉める政府の頭越しにアメリカ軍が「ええから皆殺ししいや」と命令してくるもんだから、人間を生きたままビニールに突っ込んで燃やしたり、エグイ場面は多い。
この、米国介入からの……韓国大統領流石!の展開によるプロパガンダ?もお見事。こういうしたたかさというか、日本も見習いたいね、良い映画だった👍
そうそう、マブリーも出てくる♪
